息子小3、「社会」を学び出す
9歳の息子がいる。
公立小学校に通っていて中学受験の塾などにはいっさい通っていない。
「学校でこんなことを習ったよ!」と息子が楽しげに教えてくれる瞬間がとても好きだから、勉強は先取りせず、学校で教えてもらう順番に準(なら)っている。
小学校3年生になり、理科と社会が加わった。
「社会」を学ぶこと。
どんなことを習っているのか聞いてみると、うん、たしかにそれは「社会」だ。つまり社会に出ていくために身につけておくとためになる様々な知識なのだ。
教育出版という教科書を作る出版社のサイトで、小中学生が「社会」で習う内容のマップがあったので参考までにリンクを貼ってみる。
https://www.kyoiku-shuppan.co.jp/docs/h28chugaku/shakai_chiri/pdf/h28_shakai_pr1.pdf
地理、公民、歴史・・・
生きていくということは、社会に参加すること。
子どもたちは学校の「社会」の授業で、社会に出る前に基本的な社会の仕組みや仕組みを理解するための様々な知識を身につける。
そういうことだと理解した。
よーし。
息子との会話で、色々とディスカッションできるトピックが増えてきた。
これはわくわくしかない▼
とはいえ、ありがちな耳年増にさせないように。
もうすぐ4年生。いったんこの時点で息子が学んだことを確認してみる。
小3で習う社会の内容
この1年、話に出てきた
地図作りや仕事について調べてみる宿題が懐かしい。
街とは何か(地域との関わり)
地図の見方
街の構成要素
お店、工場、農家、消防署、警察といったエッセンシャルワーカー
昔の人のくらしと現代の私たちのくらしのちがい
自分を取り巻く環境や、自分達の生活が誰かに支えられていること知り、自分が大人になるイメージを膨らませていく。
昔と今の暮らしの違いを知ることは、日本の課題となっている国全体で遅れているDXのことなどにつながるだろうけど、まだその辺りは少し先だろうか。勘の良い子供なら気づいてるだろうけど。
そうそう、
夏休みの宿題で興味のある仕事について調べるというので机上の空論にならないようにサポートをしたなあ。
働く人にインタビューをしたこと
子どもが興味のある職業は漫画家だというので
実際に漫画家として活躍しているお世話になっている方に連絡しご協力をいただいて、子供にインタビューをさせてもらったこともあった。
漫画家として生きるにはフリーランスとして自己管理を徹底する必要があること、会社員と違うところは何か、などをその職業に携わる人の口から直接聞く。
どんな仕事を選んだとしても、仕事も含め人生をとにかく楽しんでほしい、と私は思ってる。それには必ず自己責任が伴うことも。
リスクとチャンスは背中合わせであることも。
ちなみに、自分で行うインタビューは、いわゆる一次情報だ。
一次情報の大切さも、学校は宿題や課題でちゃんと教えてくれていると思う。
親のわたしにすべきことも、息子にリアリティに触れる機会をできるだけ提供すること、そして一緒にリアリティに向き合い、彼の背中を押すことなのだと最近は思っている。
店の売上の仕組み を学ぶ
子どもの社会のテストを見ていて、おや?と思ったのはこれだった。
店はどうやって、利益を上げているのか、その利益は何のためなのか。
(息子はテストで間違った答えをいくつか書いていた。それはそうだろう、働いたことがないんだから)
企業は利益を生み、社員にお給料を出さないといけないのだ。
スーパーはただ商品を陳列しているのではなく、売る努力を行い、売って社員にお給料を出す。そんなことも息子のテストに書かれているのを見た。
働くということは一部の組織を除いて、会社が利益を出すための手伝いをすることなのだ。そんなシビアなことももう学び始めている。
起業が調達するお金にも様々な種類があることも少し話せる。
いわゆる「株主」の存在だ。
株と聞くと投資のイメージが強いかもしれないけれど、ベンチャーに入ればストックオプションがあることも多い。
株主になるということはどういうことなのか、株を買うことはその企業の事業を後押しすることにつながるわけだから、もちろん個人投資家の全てがそうではないだろうけれど、単に短期的な利益獲得のためにするものではないことも頭に入れていてほしいと思ったりする。
働くだけがお金を得ることではない
「大きくなったら一生懸命働いて、稼いで、ママにいっぱいお金あげるんだ」
働きながらワンオペ育児をする私の姿を見ている息子が、ある日こんな発言をした。
普通のお母さんなら喜ぶのかもしれないが、私はここで
稼ぐ=一生懸命働くじゃないよ
と、はっきりいった。
働く以外の手段でもお金は得られること(増やせること)もきちんと知っておくことで、人生を仕事や職で振り回されないように伝えてみた。
頑張ることは美徳ではなく、基本やり甲斐や自分の好きなことが仕事に繋がっている方が充実した人生を送れることを知ったうえで、中学高校大学と何を学び、仕事につなげていくのか、子ども自身が中長期的な目線を持って欲しいと思う。
9歳は新成人年齢のちょうど真ん中
そう、今年から成人年齢は18歳に引き下げられた。
親が持つ子どもの親権も、18歳になり、子供は18歳から自分自身で様々な権利を持つ。
お金のこと、法律のこと、仕事のこと、
知らないと知ってるとで雲泥の差になることだらけだと
私自身が気づいたのが40歳だった。
結果論でしかないので、子供と日頃からたくさんの話をして、
彼が社会に出た時に自分の頭できちんと判断したり考えられるように、少しでも力になりたい。
そう考えると、自分もまだまだ勉強することがたくさん。
子どものおかげでまだまだ知的好奇心を掻き立てられる自分がいる。
▼合わせてどうぞ。いつだって「学び」はそこにあります。
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