AI時代の人間の仕事

最近思うんですが、AIが世界を席巻する近い将来、人間の仕事は、自由にものを考えてAIを使いこなす仕事と、何も考えずにAIに使われる仕事の二極化になるんではないでしょうか。

AIは課題さえ与えれば答えを出してくれるが、その課題を考えるのは苦手なような気がします。

たとえば「犬の写真を見つけろ」「囲碁というゲームで相手と闘え」「株を売買して儲けろ」と言われればあっという間に答えを出してくれるでしょう。

でも、「個人の自宅に客を宿泊させる」「自分のクルマで人を運ぶ」「不用品をネットで売る」「自分にあった服をコーディネートしてレンタルで送ってくれる」なんていう、これまでなかったビジネスモデルは、AIはどうやったら思いつけるのか。

大きくいえば「便利になる」、「安くなる」→「人間が幸せになる」、「お金を払ってくれる」っていうことなんだろうけど、その答えは無数にあります。

ベンチャーの創業者っていうのはそういったアイデアをまずたくさん出して、その中から「自分ができること」、「自分の得意なこと」、「ライバルがいないこと」といったフィルターをいくつか通して独自のビジネスモデルを生み出してるんだと思うんです。

あるいは逆に「自分ができること」、「自分の得意なこと」、「ライバルがいないこと」の中で、「お金になりそうなこと」をひねり出すのかも。

いずれにしても、このまだ誰もやっていない無数の組み合わせから一つのアイデアに絞り込むには、経験(やディープラーニング)は役に立たず、ほぼ直感とtry & errorでいくしかないんでしょうから、石橋を叩いて渡るようなAIには答えは出せず、直感でリスクを取ってチャレンジするベンチャー創業者にはかなわないんじゃないでしょうか。

新しいビジネスモデルほどではないにしても、顕在化していない課題を見える化していくのはAIの苦手な分野だと思います。

将来人間が目指すべきは、自由にものを考えて、課題を見出してAIに指示をする、そういうことなんじゃないかと思います。

でも日本人ってそういうのが苦手そうなんだよなあ。

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