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Stillwater :: Matt DamonがWhite Trash(poor white)を演じる

Stillwater(2021年公開)
邦題:スティルウォーター
監督;Tom McCarthy
 
出演:Matt Damon、Camille Cottin、Abigail Breslin

Trailerだけを観ると、動きのある映画に感じられるかも。
2時間を超える作品だが、物語は淡々と進行する。

オクラホマ州スティルウォーターの石油会社に勤めるビル・ベイカー(マット・デイモン)は、フランスのマルセイユに1年間留学し、疎遠になった娘アリソン(アビゲイル・ブレスリン)が、レズビアンのガールフレンドを殺害した容疑で逮捕・起訴されたことを知る。有罪判決がくだり、収監されてから5年、まだ4年の刑期を残している獄中のアリソンに面会するためにマルセイユを訪れた彼は、彼女が法的手段をほとんど使い果たし、打つ手がないことを知る。彼はフランスに移住し、娘の無実を晴らすために奮闘し、言語の壁、文化の違い、そして1994年に制定された、法典に基づく複雑で不慣れな法制度に立ち向かうことになる。ビルは、フランス人女性のヴィルジニー(カミーユ・コッタン)と彼女の8歳の娘マヤに助けられる。プレッシャーが高まる中、彼は自分がどこまでやれるかを決めなければなならなかった。

wikipedia

Stillwater は実在する街(オクラホマ州立大学が市最大の雇用体、土地所有者)。
撮影のほとんどは Marseille で行われた。
フランスで(人口が)3番目の都市、一番治安が悪い都市とWebに書かれていたりする。
物語の中でMarseille の地元サッカーチーム Olympique de Marseille(オリンピック・マルセイユ)に、酒井宏樹選手がいる話が出てくる。

Matt Damon 主演だが『ジェイソン・ボーンシリーズ』の様なアクションシーンは出てこない。袋叩きにされて病院送りになったりする。
父娘ともダメダメ役を演じており、観終わってもモヤモヤ感が残る。

Matt Damon が演じる父親は(悪い意味で)昭和の親父みたいに融通が効かず、自分の都合で娘や親しくなった人に嘘を付き、フランスで犯罪を犯す。
Abigail Breslin が演じる娘は、安易な考えで恋人を痛めつけようとして殺させてしまう、浅はかな人物。

観ていて先行きが何となく分かり、面白い場面のない映画だが、2時間を超える間、10秒スキップすることなく、エンドロールまで観終わってしまった。

観終わったあと『楽しかった』『スッキリした』『考えさせられた』の感はなく、教訓的なものもない。

それでも観た後「つまらない映画」と思わせないのは、監督の力量ゆえか?
派手なシーンが無くても「そうなるよね。それで?」を観客に思わせ続けさせれば作品は成立するのか? を考えさせられた映画である。

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