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「日本の“軍隊式教育”がもたらす社会秩序とその代償」ドキュメンタリー映画監督・山崎エマ:インタビュー / 欧州は徴兵制へ
インタビュー
扉絵は監督ご本人のWebサイト
クーリエ・ジャポンから
ニューヨーク・タイムズ(米国) Text by Motoko Rich
ドキュメンタリー映画監督・山崎エマ氏への長い取材。
2023年秋の東京国際映画祭でプレミア上映された最新作『小学校〜それは小さな社会〜』を中心としている。
学校を「小さな社会」と位置付ける日本の教育制度。ある公立小学校の一年間を、1年生と6年生の目線で追う。教員の苦悩と子ども達の成長の先に見える日本の未来とは?
監督:山崎エマ
山崎エマ氏が監督として有名になった作品はこちら
(インタビューの)雑感
記事を書いた Motoko Rich氏はニューヨーク・タイムズ東京支局長の米国人。
元記事を探してみたが見つからなかった。
ニューヨーク・タイムズにはこんな記事が見つかった(リンク先参照)
映画は観ていないので、インタビュー記事から引用する。
日本人の母と英国人の父を持つ山崎エマは、程よい距離感で日本社会を見つめ、ドキュメンタリー映画として記録してきた。彼女がカメラを向けるのは、教室の掃除に励む小学生や血のにじむような練習に耐える高校球児といった教育現場だ。
そうした日本特有の厳しいしつけや伝統が社会に秩序をもたらす一方、そこには代償もあることにスポットライトを当てる山崎に、米紙「ニューヨーク・タイムズ」が話を聞いた。
記事によれば、この映画は日本の教育システムを非難しているわけではなさそう。
外国人の目には、電車が定刻通りに運行し、街路が見事に清掃され、人々がみな礼儀正しく助け合う日本の社会は秩序的と映ることが多い。山崎は、幼い頃に教え込まれた習慣や厳しいしつけがそうした社会を形成していると考え、教育現場にカメラを向けてきた。
彼女の作品は、日本に社会秩序がある理由の説明を試みつつ、その教育がもたらす潜在的な代償にも光を当てるという、中立的で微妙なニュアンスを帯びた描き方になっている。また、特に教育現場で当たり前となっている日本の「しきたり」の功罪両面を示すことで、内部の人たちに長年の慣習を問い直すよう働きかけてもいる。
山崎エマ氏は日本で育ったが、日本の一般的な教育を経験してきたわけではない。
山崎は英国人の大学教授と日本人の教師の娘として大阪近郊で育ち、夏はイングランドで過ごした。中学・高校時代に日本の学校から神戸のインターナショナルスクールに転校した際は、生徒ではなく用務員が教室を掃除することに驚いたという。選択科目を自由に履修できることに喜びを感じ、映画製作のクラスを選択した。
日本を離れて大学に進学すると決めたのは、複数の人種の血を引く自分が外国人として扱われることにうんざりしたからでもある。
これらの成育環境からすると、日本で生まれ社会人になった所謂平均的な日本人とは、母国の見方が若干異なるように見える。
21世紀も続く「日本の教育システム」は、第二次世界大戦後に発展を遂げてきた国々、例えばOECD各国とは異なるようだ。
徴兵制
タイトルに『日本の“軍隊式教育”』とあるが、ヨーロッパでは徴兵制が復活しつつある。
ロシアが侵略戦争を始めてから早2年。
ロシアは認めていないが、ロシア兵の死者は5万人以上に上る。
イスラエル軍の攻撃による犠牲者は3万5千人を超えた。
極東の島国は『(学校の)軍隊式教育』で、留めてもらいたいものである。
最近『軍隊式教育』は、是正されつつあるのだろうか?
今のところ、憲法が変わらない限り、日本での徴兵制は無さそうだが。
例えば、憲法第18条で「何人も(中略)その意に反する苦役に服させられない」と定められているなど、徴兵制は憲法上認められません。
MOH