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NOPE/ノープ(2022年 米国ネオウェスタンSFホラー映画)不思議な面白さ

映画が始まってからしばらく、全っくSFっぽくない映画。

舞台は南カリフォルニア、ロサンゼルス近郊にある牧場。亡き父から、この牧場を受け継いだOJは、半年前の父の事故死をいまだに信じられずにいた。形式上は、飛行機の部品の落下による衝突死とされている。しかし、そんな“最悪の奇跡”が起こり得るのだろうか?何より、OJはこの事故の際に一瞬目にした飛行物体を忘れられずにいた。牧場の共同経営者である妹エメラルドはこの飛行物体を撮影して、“バズり動画”を世に放つことを思いつく。やがて起こる怪奇現象の連続。それらは真の“最悪の奇跡”の到来の序章に過ぎなかった……。

https://filmarks.com/movies/101627

雑感

ネットにある評は、厳しめなものが多い。
Jordan Peele監督の今までの作品『Get Out(アカデミー受賞)』『Us』の評価が高かったからかも知れない。

最初の30分ほど、物語に入りにくく(本能的に居眠りモード😅)いったんプライムビデオを停め、翌日改めて観てみた。
 
この映画、単なる宇宙人パニックモノではない。

映画の筋とは一見関係のない回想シーン(テーマパークの主。彼は子役時代に出演したドラマでトラウマがある)、凶暴化したチンパンジーが子役と一瞬心を交わすが、射殺されてしまう。
 
他のあるシーン、撮影スタジオの馬が暴れて降板させられるのは、分かっていないスタッフが馬の目の前に鏡を出したから。

動物と人間の関わり合いがエピソードとして映される。
その延長線上でラストシーンまで観ると観ないとではこの映画の感想が全く違う。
 
映画の詳しい感想は、すでにnoterさんが書かれている。
撮影に関する見方には同感する。


伏線?を、あえて回収していないのも良い感じ。
チンパンジーに襲われた女性のパンプスの片側が、不自然にフロアに立ち続ける。 🥿 ← こんなのが踵を下にして立っている。
 
人間を捕捉する宇宙人は巨大なフワッとした絹のような様相。
映像を注意して観れば、いろいろと思うところが出てくる作品。

MOH

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