Book reviews『カメラじゃなく、写真の話をしよう』
このレビューには、著者である嵐田 大志 (アラシダ タイシ)さんが著書の中で述べられた言葉や写真、コメント等が含まれておりますが、ココ note.com でレビューに使う承諾を、事前にご本人からいただいております。
この本には既に、note.comで数名の方が、丁寧なレビューを書かれている。
嵐田さんの新書「カメラじゃなく、写真の話をしよう」を読んだら知恵熱が出た話
『カメラじゃなく、写真の話をしよう』の話をしよう
アマチュアカメラマン未満の者が、内容をいろいろと書評してもおこがましいので、ここでは写真の自己紹介的を。
1.最初は単なる道具として
若い頃は、フィルムカメラ全盛でカメラにはあまり興味は無く(フィルムって面倒でしょう?)、Windsurfingの写真を撮りたくて(自分がやっていたから)、CANON T50と望遠レンズ300mmを入手した(結局、誰かにあげた様な気がする)。
辛うじて数枚残っているプリント写真を撮影してみる。
(撮影者は当時の友人……だったはず)
Windsurfing(特にショートボード)は、風が強くないと(最低でも5m/s以上)プレーニング出来ないので、カメラにとっては最悪な環境。
望遠レンズを回すと、砂を咬んでガリガリいっていたのを思い出す。
2.写真の撮り方の入口に
数年前、友人から「プロカメラマンのグループレッスンがあるから来ない?」と誘われ、何も考えずに手元にあったPowerShot SX130 IS(普通はレッスンにその類のカメラは持って行きませんよね?)を持って参加した。
カメラマン辻丸純一さん、歳は離れていましたが何も知らない私に「写真の撮り方の基本の基本」を丁寧に教えてくださいました。
その後、何回かお会いする機会があり、ご本人が購入されたばかりのジンバルをα7に装着するお手伝い(クセのある中国製)をしたのは、良い思い出。
それを使ったDVDがそろそろ出るのでは……と思います。
某社とタイアップしたものと聞いておりますが、流行病で……
3.『カメラじゃなく、写真の話をしよう』
ある時、辻丸さんが「カメラがデジタルになってから(この業界は)すっかり変わってしまった」と話されていた。
写真に限らず、映画、音楽、文学、絵画というアートと称する全てのものが、良い悪いに関係なく、デジタルに依存する様になってしまったと感じ、相槌を打ったのを覚えている。
その後、M100(+レンズ4本)、G9 X Mark II、その他小さなモノを手に入れ、スナップ写真を撮り始め今に至る。
それでも物欲というのは自然発生するわけで😅、小さなミラーレスフルサイズが発売され始めると「機動力は少し落ちるけど、やっぱりフルサイズも必要かな?」と思い始めた頃に、この本に出会った。
コンデジも性能が上がり(スマートフォンも)、よほどのことがない限り、AUTO設定の「撮って出し」で「撮影」としては成り立つと思う。
イメージと少し違っていたら Lightroom で、画像を手軽に修正できる。
大切なことは撮影者が「何を撮りたいのか」「どう見えたのかを、他の方に分かってもらえるのか」に、尽きるのではないかと思う。
カメラで撮った写真は、それだけを見れば単なる、記録画像。
写真に特殊性があるとすれば、その画像の中に撮影者がそれを撮るときの「気持ち」を、見た人が感じられるのかどうか、ではないかと思う。
最近のデジタルカメラは簡単に綺麗な写真が撮れてしまうので「とりあえず撮っておきますか」と、特別な思惑無しにシャッターを押してしまい、何を撮っているのかが分からない写真が溢れているように思う。
若しくは「映え」を狙った、目を引くための写真とか……
(そういう画像が続くと見ていて疲れる)
Amazonに掲載したこの本のレビューは次の通り。
著者である嵐田さんのInstagramに、このレビューをお知らせすると、既にご本人はAmazonのレビューをご覧になっていたようで、次の返信。
この本に掲載されている写真が、私の波長に合っていたからかもしれない。
どれもリラックス出来て、でも目を惹く写真の数々。
MOH