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映画:The Dark Towerは、スティーヴン・キング原作のダイジェスト版?

ドクター・スリープとシャイニングを観たからか、プライムのお勧めに入ってきたので、予備知識なしに観てみた。

予告で Stephen King 原作が分かり、能力者と異世界(中間世界)の設定は、続編を考えている小説の参考になるのかなとの思いもあった。

観終わると、バタバタと「何とか2時間以内に収めました」という感じが残る。
調べると原作はStephen King の長編小説、全10巻。

ロード・オブ・ザ・リングのように映画3本くらいにしないと、この世界観を映像で表現できなかったのではないか。
(映画の興行的にはこのテーマでは難しかったのかも)
note内を検索すると原作の感想は多いが、映画の感想はほとんどない。

(映画の)あらすじ
ニューヨークに住む少年ジェイク(トム・テイラー)は、毎夜“巨大なタワー”“拳銃使いの戦士”“魔術を操る黒衣の男”が現れる同じ夢にうなされていた。ある日、ジェイクは現実世界と夢で見た≪中間世界≫と呼ばれる異界が時空を超えて繋がっている場所を発見し、すべては実在したのだと知る。そして中間世界に導かれたジェイクは、そこでガンスリンガーのローランド(イドリス・エルバ)に出会うこととなる。彼は2つの世界のバランスを保つ塔≪ダークタワー≫の最後の守護者であり、ダークタワーの破壊を目論む黒衣の男・ウォルター(マシュー・マコノヒー)を倒すため旅を続けていた。一方、ジェイクがタワーに関わる 重要な存在だと気付いた黒衣の男が二人の前に立ちはだかり、タワーを巡る壮絶な戦いを繰り広げる。

Filmarks


感想

物語が始まってしばらくは進行が遅く、少し眠たくなる。
2時間足らずにこの物語を納めるのであれば、現代社会で主人公の特殊性を説明するシーンが長すぎたと思う。

中間世界(その先の世界は?)の描写は、ややぼんやりとした感じ。
この映画に限らず、ここ10年ほどの間にリリースされたSF映画を観ていると同じ印象を受ける。コンピュータ性能も上がっており、現実にはない世界を映像の中でもっと表現して欲しいのだが、予算の制約か想像力不足なのか分からないが観ていて物足りない。

原作を読んでいないので偉そうなことは言えないが、映像で中間世界をもっと膨らませて描ければ、また違った映画になったのではないか。

後半の戦闘シーンは安い特殊効果を多用?
アクション映画ではないのだから、SFXをもう少し違う感じで使うと効果的ではなかったかと。
今更、銃弾を手で取るとは…… マトリックスのパチモンに見えてしまう。
(原作がマトリックスより先だったのかも)
製作者がアクション映画として撮ろうとしたのであれば、アクション不足。

せっかく「中間世界」という美味しい設定があるのに「ガンスリンガー」の存在を中心軸にしたせいか、他の登場人物や設定が中途半端になってしまったのかもしれない。
原作はまだ続きがあるようだが、続編の映画作成がどこまで進んでいるのかは分からない。


MOH


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