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Book reviews

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簡単な読書感想文
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#読書感想文

「モリー先生との火曜日」(2007年読書記録)と2024年の感想文

1冊目(「2007年読書記録」について)の紹介はこちら。 2007年の記録 当時の(自分の)容赦…

MOH
1か月前
32

「終末のフール」伊坂幸太郎 (著) /伊坂幸太郎小説レビューのまとめ /「もしも」の…

前から気になっていたが「いつでも読めるから、いずれ…」と、手を伸ばしていなかった本をよう…

MOH
1か月前
40

【芥川賞感想】「バリ山行」松永K三蔵(著)/「サンショウウオの四十九日」朝比奈秋…

文藝春秋9月号で2作を読むことは記事にした。 簡単な感想を書きたい。 上の記事に書いた通…

MOH
2か月前
52

『なめらかな世界と、その敵』 伴名 練 (はまなれん)著 / このSFは外せない

2023年、早川書房 夏のKindle大セールで購入した一冊。 「読書メーター」の感想は「ベタ褒め…

MOH
3か月前
43

面白エッセイ『時をかけるゆとり』朝井リョウ /「イン・ザ・メガチャーチ」 (日経夕…

「イン・ザ・メガチャーチ」は2023年4月1日〜2024年6月20日、日経新聞夕刊に連載された小説。 …

MOH
3か月前
61

未来の年表 人口減少日本でこれから起きること (講談社現代新書) /今、必要なのは社…

Kindle Unlimited のライブラリに入れたままだった本。 Unlimitedが10冊制限の頃はマメにライ…

MOH
3か月前
55

夜市 (角川ホラー文庫) 恒川 光太郎 (著) / 暑い夜にホラーを

Kindle Unlimitedで、ササっと読めそうなホラー小説を見つけてクリックすると、有料版の時に購入済みだった。 『夜市』『風の古道』の2編が収められている。 感想  『夜市』   読み始めてすぐに「会話文や所作の表し方が大雑把」と感じ「だから読まなかったのかな?」と思いながら読み進むと夜市に入ってから、この物語の印象がコロッと変わる。 「作者はここから先が早く書きたくて、冒頭の現実世界を端折って書いたのでは?」と思うくらい夜市の表現が生き生きとしている。 物語は夜

【感想】不時着する流星たち (角川文庫)小川洋子(著)/ 短編集作成のヒントになるの…

短編集はタイトル以外の短編を読後に忘れがち。 P.K.ディック短編集のnote記事は、自身の備忘…

MOH
4か月前
46

『前頭葉バカ社会 自分がバカだと気づかない人たち』 和田秀樹 (著)

文藝春秋を紙の月刊誌で読んでいる頃、彼の記事がよく掲載され読んでいた記憶がある。 彼の単…

MOH
4か月前
42

『パッとしない子』 辻村 深月 (著) / 登場人物を上手く嫌な人に描いた短編

辻村 深月氏(カテゴリーはミステリー作家)の物語を読むのは初めて。 若い頃よくミステリーを…

MOH
4か月前
45

「ゲゲゲの女房」武良布枝(ムラ ヌノエ)著 /「終わりよければ、すべてよし」

先日、プライムビデオを見た後、原作が気になり1話をネットで(どこでも第1話は無料)読み、…

MOH
5か月前
52

「イスラエル戦争の嘘」手嶋龍一 (著), 佐藤優 (著)/【結論】解決策はない

前回の対談と同じ構成。 佐藤優氏はイスラエルに古くからの知人がおられるようで、ネタニヤフ…

MOH
5か月前
36

「バッタを倒しにアフリカへ」前野ウルド浩太郎 (著)/「ポスドク=無職」を心配しな…

この本はシリーズもの? 最新刊『バッタを倒すぜ アフリカで』を、丸善本店の棚で見つけた。 …

MOH
5か月前
39

Philip K. Dick::トータル・リコール ディック短篇傑作選【Memorandum, Reading impressions】

3冊目の感想文に時間が掛かってしまったので(途中で読むのを止めていた)4冊目以降は、読み停まる前に記事にしようと思う。 この本は随分前に文庫で読み、Kindleでも読み直した記憶がある。 何度か読んでいるので、今回の読書は記憶の確認であり追憶。 「トータル・リコール」の原題は "We Can Remember It for You Wholesale" 邦題は『追憶売ります』 「トータル・リコール」 We Can Remember It for You Wholesa