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”子供”も”かつて子供”も安心して生きる社会

昨日、フォロワーさんであり同じ小学1年生の息子さんを持つみおいちさんがとても興味深い記事を公開していました。

夫は多分、この『相対的貧困』を子供時代に体験しています。
母子家庭で、かなり貧しい環境だったようです。

友達を家に呼びたくても、古いアパートだし友達に振舞うお菓子もない。
友達の家に遊びに行って、気まずい思いをしたこともあったと言っていました。

もう40年近く前の話ですが
夫は子供時代に感じた”貧しさ”はその後の成長にも大きく影響していると感じます。

お金にこだわりが強く、自分が惨めな思いをしたり、充分な教育を受けられなかったことに劣等感を抱きやすい人間になりました。

そして、自分の両親を少しだけ恨んでいます。

貧困は子供のせいではありません。
親のせいと言えばそれまでですが、社会全体の問題と考えてもいいのだと思います。

朝晩寝ずに働いても充分な収入にならず
子供達の食事や学用品にお金をかけられない

子供は劣等感を感じ、学校の中でも孤独を感じる
その気持ちがいじめや事件に繋がることだって事実なのです。
いじめの加害者側になった子供は、殆どが家庭に問題を抱えています。

貧しさと惨めさを恨み
それを生み出した大人を恨み
社会から孤立していく

私は、全ての子供達が
安心で安全で健全に生きられる社会であってほしいと思っています。
しかし、世の中全ての子供を救うことはできません。
それならせめて、目の前の我が子には伝え続けたいのです。

小学校に入った息子に
「あなたが持っている物を欲しくても持てない友達もいるかもしれないよ。
そうゆう時、君ならどうする?」
と聞いてみました。

息子は
「欲しいと思っているなら貸してあげたいな」
と率直に答えました。

私は
「それも素敵なことだよね。ただ”持っていなくても大丈夫だよ”と言ってあげることから始めてもいいと思うんだ」
と伝えました。

「同じおもちゃを持っていなくても大丈夫。鉛筆や消しゴムが新しくなくても大丈夫。自分が持っているものと友達が持っている物を比べて馬鹿にしたりしないことが何より優しいと思うんだ」

大切なのは相手の”今”に寄り添う気持ちだと伝え続けたいと思います。
子供達には世の中の『充分』ではないということに重きを置かず、隔たりなく接してほしいと思いました。

夫は自分の子供時代を思い出しながら、子供達にできるだけ必要なものを揃えています。
不自由にならないように。歯痒さやみじめさを感じないように。

その夫の今に寄り添いながらの子育てです。

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