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もっへもへ恋愛譚(一人旅編)

休日は基本的に引きこもって芸を肥やすのだが、
初めての一人旅、半ば清々しい経験をした。

きっかけは彼氏のお誕生日を祝う予定で取得した4連休が
「元」を付けたために自分だけのものになったからである。

好きなだけビールを飲んだし、血糖値上昇につき2時間寝たり、
その間、見慣れない街に夜の帳が下りていたりした。
水族館をハシゴし、最初の淡水魚のコーナーで20分間目を輝かせたりもした。
そういえば水族館では、私は女児に戻ってしまうようだ。大好きだっただいぶ前の元彼が言ってた。
一方で、私を急かす元彼もいたなと思った。
日常会話さえ難しかったのか高卒の俺を馬鹿にしてるのかと言われたこともあった。
全員に、元がいくつか付く。

誰と付き合っても誰と別れても私の好きなものは変わらないし
興味関心が阻害されたりすることもないんだけれども、
それが人を傷つけるって敬愛する哲学の先生が言ってたな。
彼氏と別れるか、自分の好きな場所に行けなくなるかどちらかだったら
私のマブたちはどっちを選ぶんだろうな。

恩師曰く「その人の全てになりたい」という強い欲求こそ愛であるらしく、
それが褒められて育つべきだった/間違った愛され方を学習した私には致命的な定義で
私は正しく人から愛されることができるのかどうか、考えただけでもため息が出るが

「愛されたい」と思うのは自惚れなのだ。
これは、私の長い恋愛人生における大きな教訓である。
愛されたいと思うのは、間接的に自分に愛されて然るべき要素があることを認めることを意味する。
そして私には「愛したい」が足りないのだろう。
逆にめちゃくちゃ愛されたいの人が現れたらどうなるのだろう。

元彼たちの事を考えていると少しマイナスに引っ張られるので
もっへもへ恋愛譚(一人旅編)はここらで終わらせておく。

またすぐ。

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