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【実話】消える酒(後日談あり)【怪談】

大学の長期休みで帰省した時の話。

実はとりわけ意味が分からなかったことが起きたのは高校〜大学くらいの期間しかなく、現在はメインフィールドである家から引っ越してしまったので、全て書き終えたらどうしようと考えています。
どうしたらいいと思う?(聞くな)


以前四柱神社に誘導された母の話を書いたのですが、似たような感じでちょこちょこ知らん神社の名前を夢で聞く母は、律儀にその神社を調べて行きお札を貰ってきます。

四柱神社に誘導された話↓


父も同行して2人分のお札になるので、我が家にはめちゃお札陳列コーナーみたいな棚があります。
夢の内容によっては定期的にお礼に行ったりする神社もあって数があるので大変そうです。

この陳列棚、毎朝父が日本酒を供える習慣があり、忘れるとたまに誰かが母の夢で催促をしてくるらしいので、寝坊しようが二日酔いだろうが基本欠かさず取り替えています。
当たり前のように聞いてたけど催促ってなんだよ。誰?

そんな習慣がある実家ですが、ある時から備えたお酒が空になることが頻繁に起きるようになりました。

お酒は小さいガラスのお猪口に入れているのですが、いくら小さいとはいえ深さもあり、そう簡単に蒸発するような容量ではありません。
しかも1日かけて無くなるのではなく、午前中の目を離した5分の間といった、通常ありえない無くなり方をしているのだそうです。

母も流石におかしいと思いましたが、同じ頃に閉め切った部屋でお札が同時に倒れたりしており、この時期はもう色々おかしなことがありすぎて家族みんなが麻痺していたので「科学で説明できないこともありますよね」的なスタンスで、無くなったら普通に継ぎ足すといったやり方で日々を過ごしていたようです。
お札が倒れた件に関しては後日改めて書きますね。

ここからがちょっと怖い話になるのですが、このお酒、お札の中の誰かしらが消費していると自分も母も思っていました。
ですがある日、母が昼寝をしている時に例の催促が来たそうです。しかし父の毎朝の習慣は変わらず、母もその日お酒を備えるところは見ていたため、「今日は間違いなくあげたはず」と疑問に思いました。そのことを催促してきた何かに言うと、「でも無いんだもん…」みたいなことを言っており、仮説と状況が噛み合いません。
目を覚ました母がお猪口を見ると案の定空になっていました。

この催促する何かが何なのかも分からないのですが、もし言っていることが本当で、お札の誰かだとしたら、シンプルに沢山あるお札に対してお酒が足りていないんでしょうか。
それとも、その日だけ想定していない何かが掠め取っていったのでしょうか。
引っ越してからこの話をしていないので、次回帰省した際に聞いてみようと思います。

もし引っ越してから一度そんなことがないのだとしたら、催促する人自体が掠め取る人の可能性もあってウケますね。本当に誰?

追記

先日帰省をしたので、お神酒のその後を聞いてみました。

数分で空になるとは思えない例のブツ

引っ越しで色々あった家を出て以降、酒が消えたり変な夢を見たりということはないそうです。
なんだったんだろうね〜〜〜!!わかんない!!

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