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今頃振り返るR-1ぐらんぷり2022


すっかり落ち着いたと思ったが未だに採点に関する記事とかを見て触れたくなったR-1ぐらんぷり
珍しくリアルタイムで見たのにネタにしてなかった理由は「寝てしまって最初の芸人のネタが見られなかったから」である。ごめんよKentoFukaya。

てことで得点などはもちろんネットに転がってる情報を参考にしつつ振り返り。

1人目 Kento Fukaya 1st 449点(7位)
前述のとおり見てないのでコメントなし。バカリズムが84点をつけたということで話題になったらしい。「容赦ねぇ」ってことかな?

2人目 お見送り芸人しんいち 1st 463点(2位) 2nd 優勝
「好き~」と言いながら徹底的にイヤなところを突いていく歌ネタ。「顔出ししたらファン減った声優」とか。面白いのだが以前見たことがあるネタもあって、 個人的にはまぁまぁくらいであった。そして優勝。なんのかんの言って嫌われそうなネタでもしっかり芸として磨き上げたあたりが評価されたのではなかろうか、知らんけど。

3人目 Yes!アキト 1st 447点(8位)
ギャグの連発で最下位。ただ最下位だからといってギャグが滑っていたのかといわれればそんなでもなく、関連性のないギャグを連発するスタイルが審査員に受け入れられなかった様子。と言いつつ我が家での子供ウケは抜群だったし、ZAZYとタメ張るくらいウケてた。ほぼ80~90点級のギャグだったとは思ったのだが、全部90点越えくらいじゃないと厳しいのかもしれない。

4人目 吉住 1st 463点(3位)
穏やかに見えて芸能人の不倫だけは絶対に許さないOLの話。ゆるふわ的な雰囲気からブチギレへのギャップがすごくその時点で面白かったのだがオチも秀逸だった。決選投票で敗れて2nd進出はならなかったが、バカリズムが一番高得点(91点)をつけていたと話題に。

5人目 サツマカワRPG 1st 459点(5位)
体育館裏の告白。部活を頑張っている女子に対しての会話が全て「そっか…大会近いもんな」で終わることでじわじわと面白くなっていく。オチに向かっての盛り上げ方などで多少惜しいところがあったが「大会近いもんな」をすぐ使いたくなるという浸透性はピカイチ。今後も期待したいが、大会近いもんな。

6人目 ZAZY 1st 464点(1位) 2nd 準優勝
デジタル紙芝居に合わせてどんどん独特のワードを繰り出すまさにZAZYワールド。「五歯」「無歯」などまさに「なんそれ」の世界。ワードや絵の味もさることながら画面切り替えのスピードに合わせて一語として違えず言葉を発していくのがすごいなと思った。ただ個人的には最後の歌の意味がよくわからん。1stを1位突破ながら2ndでは惜敗。我が家のウケとしてはZAZY優勢だったので驚いた。ただラストイヤーのためもう挑戦はなし。でもだいぶ顔が売れてるから「売れるため」という意味では困らない気はする。

7人目 寺田寛明 1st 451点(6位)
塾講師もやってるらしく、インテリな雰囲気漂うフリップネタ。「初めて○○を考えた人への声」という着眼点はよかったがオチが多少弱く、ホントに6位という感じだった。ネタの披露のしかたがだいぶ素人ぽいので、語り方やタイミングなどでかなり印象が変わってきそうな気がする。

8人目 金の国 渡部おにぎり 1st 463点(4位)
鷹に連れ去られて空中で途方に暮れている青年の一人コント。「連れ去られているので合コンに行けないと連絡をする」といったシュールな設定もさることながら、渡部おにぎりのキャラクターが抜群に良かった。特にあの笑顔、CMとかドラマで需要がありそう。高得点で2位に並んだが決選投票で票が入らず実質4位。
陣内が一番高得点をつけていたものの「やはりコンビよりピンが見たい」という理由で票が入らず。でもこの理由だとネタが面白くてもコンビの片割れだとピンに勝てないということになってしまうな。

■全体の進行について
前年度のR-1はもうあちこちに混乱が見られ、運営がかなり非難されていた。自分は後半のみ見たのだがそれだけでも十分に混乱が感じられるほどで、「審査員のコメントがほとんどない」「出場者控室に振る余裕がなくレポーターのおいでやす小田の存在が意味ない」「優勝者への審査員コメントがないくらい余裕がないのになぜか優勝ネタをもう一度流す」などなど惨憺たる有様だった。それが今回はかなり改善されていたと思う。練り直したのかそもそも有能なスタッフに入れ替えされたのかは謎だが。唯一想定外だと思われたのは同得点にて3人が2位になったところ。それでも急遽スケッチブックで対応して事なきを得ていた。
「運営良かったぞ!頑張ったな!」とは思うが逆に言うと何で昨年はあそこまでとんでもないことになったのだろう。リハーサル段階で問題が噴出しそうなものだが。

■審査について
バカリズムが最高得点91点で最低得点84点ということで、「賞レースは基本90点より上の勝負」という暗黙の了解が破壊されたことは非常に「らしい」結果。一方で小藪の得点は最高98点最低92点と高かったが、これもこれで別にいいと思う。審査が甘いとか厳しいとかではなく、その審査員はそう審査したということで。その意味ではコメントとか点数分布でイマイチ納得感がなかったのは陣内智則だった。あれだけ作り込む人なので理論はあると思うのだが、多分緊張とボキャブラリーの問題で「もうひと展開」みたいな言葉ばかりになってしまったのではないかと思う。


ということで色々素人が好き勝手語ったが、全体的に面白かった。どれもそんなにウケてないけど制度上仕方なく誰かを1位にする、みたいな感じはいっさいなかったし、レベルの高さを感じた。今後も楽しみである。
まあこういう時絶対SNSとかだと「レベル低い」「面白くない」という人は出ると思うけど。そういう人はだいたい「M-1至上主義」とか「KOC大好き」とかだったりするので…。

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