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激怒のフィルターとプロレスの扱われ方
なんたらハラスメントとか、アンガーマネジメントとかが一般的になって、思い切り公衆の面前で怒鳴ったりする人って少なくなった…ような気がする。まあ元々そんなにいなかったはずだが、それに反してネット上で「激怒」の文字はよく見るようになった。本当に怒鳴り散らしていた人を見たというパターンもあれば、配信で怒っている人もあり、どちらかというと後者をよく見る。
「●●、店員の態度に激怒」
「●●と■■、論争で激怒」
みたいな見出しがついて出てくるわけだが、「ほんとにそんなに怒ってんの?」とは思う。ほんとだとしたら沸点が低すぎるような。実際のところ、「買い物にいったらちょっと不快」程度だと再生回数が伸びないので「店員の無礼な態度にブチギレ」みたいな感じにブーストワードとして使われてるんではないかと考える。
ちなみに配信者同士で言い争うとか、芸人がYoutubeを通じてたたき合うだとかもよくあるが、実際には「煽りあい」というショーであることも多い。そして気になるのが、こういったのを最近やたらと「プロレス」と呼ぶことである。別に昭和の時代のようにプロレスにはシナリオなどないと信じているわけではないし、今のファンはショー、すなわちエンターテイメントであることを知っていて見に行っているのもわかってはいる。ただそれでも「八百長・ヤラセ」みたいなことの代名詞として「プロレス」という単語を用いるのはちょっと気にかかる世代である。
「ちゃんとプロレスやりましょうよ」
「そこはプロレスとしてとらえてもらって」
…みたいなの、な~んか引っかかるなぁ。別にショーでもエンタメでも別のワードがあるやん?と思ってしまう。
とか言いつつプロレスラーが番組のゲストとかで来たらそれはそれで「すげえ」「でっけえ」「強そう」とか言ってるだろうけど。まあくりぃむしちゅー有田とかプロレスファンはさすがにこういう使い方はしていないと思う、というか信じる。
自分もそんなにプロレスに詳しいわけではないのだが、格闘マンガとかで「実はプロレスラー強い」という展開は結構好きなのだ。だいたい「タフネスが段違い」ということになりがちだが。例えパンチやキックは手加減できても、投げ技は受け身とタフネスあってのものだろうからな~。まあファイヤープロレスリング世代でもあるので。
なんかマニアックな話になってきたが、そういえば「激怒」の話であった。プロレスつながりでいうとプロレスラーもよく激怒している。試合後とか、「あいつをプロレスラーとは認めねえ!(ガーンと椅子を蹴る)」みたいなシーンがよくある。まあ結局はドラマ性に繋がるかどうかなんだろうけど…。
しかし配信者はそれにしても激怒しすぎではないか。「緊急配信」や「ドッキリ」並の安定コンテンツぽい。
感情も一つの配信パーツとなる時代なのだなぁ。
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