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広告とは、「スキになってもらうもの」のはず。

最近、あんまりTVCMを見ていない。年末年始にだらだらテレビを見ていて「坂本龍馬使いすぎだろ」とか思ったがそういう感覚も久々であった。
何故かと思えば簡単なことで、録画した番組しかほとんど見ていないからである。CMは基本的に早送りしているのでだらーっと見ている時くらいしかCMを認識していないのだ。

そんな中でもスマホはだらだら触ったりしているので、ネット広告はよく見る。ただ、これがほとんどろくでもない内容。「お前が見てるページがろくでもないからそういうのが出るんだろ」と思われるかもしれない。それはそれであんまり否定できないが、Yahoo!トップとか野球やゲームのYoutubeでもおんなじである。

ろくでもない、というのは面白くないという意味とは少し違う。面白くはないが真っ当な広告というのもいっぱいある。特売チラシも案内看板も、別に面白いものではないが有用な情報となり得る。
ろくでもない、というのはつまり詐欺くさいやつである。正直以前も気になって似たようなことは書いたのだが、これまた全然減ってない

一応Yahoo!ではコンプレックス広告には規制が入っているらしいのだが…。

「顔のシミはアレで一発」
「ワキガはこれで解消」
「デブほど痩せる、2週間でなんと…!?」
「ゲームをプレイするだけでザクザク収入!」
「副業デザイナー始めませんか!無料でマニュアル進呈!」
「FX必勝法テクニック、先着100名限定で無料ダウンロード!」

ま~こんな感じのが多いのなんの。ちょっと違うパターンでは「ゲームのバナー広告でパズルっぽいのが出てくるが、実際のゲームではそんなパズルがほとんど出てこない」というのがある。意味あるのかコレ。
あとはビビッドアーミー。もうこれはこれだけで1ジャンル。
「アダルトっぽいバナーなのに内容は普通のSLG」「アダルトっぽいキャラなのに本編にそういうシーンはない」「コラボしすぎ」「広告出しすぎ」「周囲にやってる人間がいない」「有名タレントCMまで打ってる」「にも関わらずCM内で『暇つぶしにいいかも』と言わせてゲーム性に触れない」などもはや伝説級。

テレビやラジオ、新聞などの広告費が減り続け、そのぶんネット広告費が増えている、というのはよく聞く。でも目にするのがこんなのばっかりだと、その分面白いCMにでも回してくれと思う。
ポカリスウェットの「手を伸ばそうよ、届くから」とかよかったなぁ。別にスポーツドリンク飲むことほとんどないけど、なんかCGじゃなくてもここまで凝れるんだと思った。うちの妻は道がぐにゃっとなる映像で気分が悪くなるそうだが。

まー、結局ネットは審査が甘いのと、そういう広告に一定数反応してしまう人がいるということだと思うのだが。「悪貨は良貨を駆逐する」という言葉通りだ。下手にクリック数などではっきりとした数字が出てしまうために「エロっぽい絵」「紛らわしい見出し」「無料っぽい」など、とにかく「誤解でもなんでも触らせればOK」というものが増えるのだろう。

「内容に関係ないけどエロっぽい画像使ったらクリック数上がりました!」
「よーし、やっぱり世の中そんなもんだな、どんどんやれ」
みたいなやり取りでもしてんのかな?クリエイティブとは何ぞや。

しかも、こういう広告は結構タレントが使われていることが多い。
「あのタレントが出ているなら信頼できるのでは…?」
とクリックする人もいるのだろう。しかしタレントが出るのは別にその商品にほれ込んでいるわけではなくて単純にギャラが出るからである。
実際、タレントの顔が出ている商品の広告バナーをクリックしてみると、リンク先ではどこにもタレントがいない、などもあった。こうなってくると許可をとっているのかすら怪しい。

本来ファンを増やす・好きになってもらうのが広告である。実際、Twitter上などで「面白い広告」がバズっているのも見る。そういうのを考えるためいろいろ知恵を絞っている人たちがいるのに、詐欺くさいものが多いせいで広告が始まった瞬間スマホを置くとか別のものを見るとかになっているんじゃないだろうか。

ただ、それなりにいい出来なのにあまりに何回も見るので飽きて嫌になる、というパターンもある。Tverで番組を見たりしていると顕著だ。最初に入り途中に入り最後に入るのが全部同じCMで、別番組を見てもまだそのCMだったりするからなぁ。

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