「イメージ」って、わかりにくくてもいいというわけではないと思うのだ

CMには2種類ある。面白いCMとつまらないCMだ。


みたいに極端な二元論をぶちあげると何となく真理がわかったような気になれる。「●●とはまるで人生のようだ」もだいたい何にでも当てはめられるのでわかったような気分になりたいときはオススメです。


また脱線した。


CMの話です。WEB全盛時代とはいえ、テレビの影響力はバカにできず、WEBでバズっているものも元をたどればテレビだったりする。なのでCMは相変わらず大量の予算を投じて作られている(と思う)のだが、少し前に気になってたものがある。
「飲食店のCMだけど架空の店イメージしか出さない」やつだ。

具体的に言うと「しゃぶしゃぶ温野菜」と「丸亀製麺」の、いずれももう放送していないやつである。放送していないからツッコんでもいいだろうと判断した、わけでもなく単純に最近広告物見て思い出したからなのだが、まあいいや。

しゃぶしゃぶ温野菜CM

しゃぶしゃぶ温野菜はこれ。公式じゃないようなので消えるかもしれない。
構成としては、女性(広瀬アリス)が厨房で仕込みをして、じっくり作り上げた鍋を味わう。出来栄えに満足してのれんを出す。そこに客が来て笑顔で迎える。そんなCMだ。
架空、というのは「店舗に行っても広瀬アリスがいない」ということではない。実際の店舗があるのにそれを使わず謎の古民家みたいな店を出していることである。


丸亀製麺CM(檀れい出演)


続いて丸亀製麺のちょっと前のCM。これは結構長いことやってた気がする。江戸時代みたいな設定なのでやや狙いが違うが、これまた架空の店舗である。

この二つでは、まだ丸亀製麺のほうが店舗イメージに近い、というか「ワイワイ食べる」雰囲気としての共通点がある。しゃぶしゃぶ温野菜のほうは店舗もあんなしっとりしてないし店主が迎えてくれるような雰囲気でもないし、なんであーなったんだろう?何となく「店に行きたい」というよりは「広瀬アリスに会いたい」が助長される作りのような気がする。
「食べたくなる」目的を果たしていればもちろんいいのだが、店に行きたくなるものとしてはもっとわかりやすくていいのではなかろうか。


なお両社とも現在はCMが切り替わっており、「実店舗で食べる」ものになっている。従来のものの効果の問題なのか単に契約期間の問題なのかわからないが、個人的にはわかりやすくてよいとおもう。

イメージで解決できるものもあると思うのだが、食べ物ってストレートなほうが基本いいのではなかろうか。ただカップヌードルまでいくともうよくわかりません。


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