見出し画像

うちの娘、ニューヨークへ行く。Returns

わざわざ3部作に渡って出発までを書いた「うちの娘、ニューヨークへ行く。」シリーズですが、結局どうなったのよと言われれば無事帰ってきたのでその後を書いておきます。

ニューヨークへ渡った娘。日本との時差は13時間あるので、こちらの真夜中24時ごろの到着だったが向こうは昼。雨の予報だったが到着時は晴れており、「子供たち、持ってるね~」と喜ぶ親たちであった(親バカ)。

その後、約10日間に及ぶNY滞在で、娘たちは非常にさまざまな場所へいき、さまざまな体験をしたようだ。
タイムズスクエアで写真を撮り、本場のアメリカンサイズハンバーガーを食べ、現代美術館(MoMA)でモダンアートに触れ、自然史博物館で展示に驚き…と、絵に描いたようなアメリカ生活。英語にも多少慣れたのかと思って娘に聞いてみたが、「ろくにしゃべってない」とのことだった。いちおう店でのオーダーにはチャレンジしたようで、「Can I Have ~ でなんとかなった」とは言っていたが。

ホストファミリーのお母さんから「旅行中毎日、その日良かったことを3つ挙げていきましょう!(three good thingsというらしい。そういう習慣とかあるのかな?)」という提案があり、期間中は子供たちがそれぞれLINEに「アイスが美味しかった」「セントラルパークを散歩できて楽しかった」「MoMAで絵をたくさん見れた」などをアップしていた。ぜひ親も参加しましょう!ということで、こちらからも日本での1日で楽しかったことを主に母親たちがアップ。「よく晴れて洗濯が乾いた」「桜の花が綺麗だった」などの投稿が見られ、なかなか面白かった。自分も一応参加していたが、意外と「取り上げるほどないかも…」と思ったりして、己の毎日の変化の少なさを思い知らされた。なもんで毎回3つめに「ほりにしのアウトドアスパイスが●●に合う」みたいなネタを挟んでオチにしていた。

しかし、今回「テクノロジーの進歩は、距離を縮めるなぁ」というのを本当に実感した。毎日数多く届く写真を見ながらアメリカを疑似体験していると、娘が飛行機で十数時間かかる海外にいるということを意識しなくなってしまう。考えるとしたら時差の問題くらい。ただ、これはもちろんホストファミリーの皆さんと一緒に過ごしている安心感が前提だ。もし自分たちで全て解決しないといけない状況であれば何かにつけて心配になっただろうから。遊びにいくのも買い物にいくのもほぼみんな一緒で、濃密な時間を過ごせたようだが、これもいわばずっとガイドについてもらってるようなもので、非常にありがたかった。

ちなみに旅行中の写真はLINEのアルバムにまとめて投稿していく形で、正直最終的にはとんでもない量になった。だがこれもLINEをPCで開いてからまとめてダウンロードができるので保存はラク。いやほんと便利になったものだ。

そして旅行が終わり、再び日本へ向かう時。これまたANAのスタッフさんがサポートしてくれたようで帰国手続きもスムーズだったらしい。いやぁほんとありがたい。子供たちは帰る前に何かホストファミリーにお礼をしようと考えていたようだが、「パンケーキを作ってお礼のメッセージを書く」という予定を立てたら、翌日「パンケーキ食べにいこう!」と誘われ断念。結局手紙を書いて渡したようだ。ホストファミリーのお母さんから「手紙を受け取った時と空港で見送る前のハグで、2回泣いてしまいました」というLINEが届き、思わずこちらもぐっときてしまった。簡単に遊びに行ける距離ではないが、だからこそ子供たちの人生に深い印象を刻んだことだろう。

そして無事帰国した娘。ふだんはあまり多くしゃべらないのが、空港からの帰りの車中ではずっとしゃべっていたと聞いて、いい体験をしてきたんだなと思った。ちなみに時差ボケの影響か、帰った日は夕方くらいから爆睡していて、自分が帰った時にも起きる気配がなかったので会話はできなかった。翌日娘からのLINEで「爆睡しておとうさんにあえなかった」とメッセージが入り「また今夜」と返したが、その日も寝ていた。もともとよく寝る子なだけに時差ボケの影響が顕著。

ちなみにこれを書いている時点で帰国から10日以上経ち、さすがに通常モードになってきている。娘は別に英語を話すようになったわけでもないが、大きな体験であったことは間違いない。今後どう成長するか、楽しみである。

サポートいただけた場合、新しい刺激を得るため、様々なインプットに使用させていただきます。その後アウトプットに活かします、たぶん。