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「入口」の大切さを、旅館で学ぶ。

ちょっと前に両親と兄と近場の旅行に行った。観光というより旅館で温泉に入り ゆっくりする、というの主目的だ。両親も高齢になってきたので今後なかなか行く機会もないだろう、ということで場所は移動時間を考え近場にし、代わりにけっこういい宿をとった。
Googleのクチコミで見ても非常に評価が高いので、かなり期待して向かった。

チェックインをしようとするとスタッフがフロントにいない。ちょうど出払った タイミングだったか?と思っていると人が出てきて検温後ラウンジで待つように 言われる。ラウンジはさすがにいい椅子があったのでゆっくり座っていたのだが、意外と待つ時間が長かったので兄が近くのスタッフに聞いてみると、少し後でようやく対応された。その時のスタッフの愛想があまりよくないがたまたまかな、と思ったのだが、その後部屋に案内されて説明された時に確信した。愛想がよくない、 というかはっきり無愛想。口調こそ丁寧だが必要最低限なことしか言わない機械的な対応だった。家族内で設備に感想を言ったりしている時、なんか愛想のいいスタッフであればいろいろ反応して補足してくれたりしそうなもんだが。

■期待していたイメージ
スタッフ「こちらの設備がこうなっております」
俺「へぇ~、すごい綺麗。床がいいねえ」
スタッフ「ええまだオープンしてあまり時間が経っていないので。こちらの無垢材の床も好評いただいているんですよ~」
俺「あ~無垢材ですかぁ、香りもいいですもんねぇ」

■実際の対応
スタッフ「こちらの設備がこうなっております」
俺「へぇ~、すごい綺麗。床がいいねえ」
スタッフ「……。それからカップなどはこちらです。以上ですが…何かご質問などあれば」
俺「…大丈夫です」

もやっとする感じ!あからさまに口調が悪いとかではない分余計にもやっとする。まったくニコリともしねぇし。まぁGOTOとかで忙しいのかもしれんけどさぁ。思わずクチコミほんとに高かったっけ、って検索したけどみんな「料理もおもてなしもよかった」みたいなことしかほとんど書いてない。ほんとかぁ?

その後風呂に入ったりして、楽しみにしていた食事へ。また同じスタッフに案内されたのだが、これまたここでイラっとした。高齢の父親が病み上がりということもあってかなりゆっくりとしか歩けないのだが、ものすごいスタスタ先に行くのである。え、こういう時客の様子見ながらとかじゃないのかよ?と思うが、さっさと角を曲がって見えなくなる。ゆっくり歩いていくと先の方の戸口のあたりで早く来いと言わんばかりに無言で立っているではないか。まったくニコリともしねぇし。

「これは何か支配人を呼べとか言ってもいいような場面ではなかろうか…」
と思ったのだがせっかくの旅行、両親を連れての機会と思うとあまり空気を悪くしたくないと考えてしまう。席についたらそのスタッフはいなくなっていて、別の若い兄ちゃんが給仕をしてくれた。こちらは愛想も良く食器の上げ下げも丁寧 で、「これこれこういうの」とようやく安心する。しかも料理はどれも抜群においしく、食の細い父親でもほとんど食べることができた。別館に泊まっていたため帰りはそちらまで送ってもらったのだが、その道中でも旅館近辺の話などを聞き「へぇ~」と会話を楽しんだ。

次の日の朝食もおいしかったし、スタッフの対応もよかったので、言ってしまえば最初の受付スタッフの対応以外は全部よかった。しかし上記にだらだらと書いてしまったように、最初の印象がよくなかったというのは非常に大きいものだなあと感じた。
逆に言うと、こちらが仕事相手に対して、チームの誰かが悪い印象を与えたら チーム全体そう思われかねない、ということでもある。

ということでクチコミにそのあたりを書いたろうかなとか思ってもやもやしているのだった。


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