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インターネット黎明期を振り返る

先日ふと「昔はテレホーダイというものがあってだな」という書き込みを見て、急に「思えばあの時代が自分にとってのインターネット黎明期だったな」と懐かしく思った。

今の子供たちや若い人からしたら信じられないだろうが、そもそも「定額」という考え方のない時代。テレホーダイは「一定料金で夜の23時から朝8時までの電話が使える」サービスであり、電話回線を使ってインターネットをする層にとってはめちゃくちゃありがたいサービスだった。今のイメージでいうと、インターネットを1分するごとに普通の通話料がかかるのと同じ、という感じだろうか。10分インターネットしたらもう何百円、1時間やったらもうそれだけで何千円になってた!という感じである。なもんで基本的にインターネットは「深夜にやるもの」だったのだ。

しかもそのころはデータ通信速度が非常に遅かったので、とにかく軽いページが推奨されていた。今でも阿部寛のホームページが現役だが、当時はほとんどがあんな感じ。画像も重いから最小限、音なんか鳴らすようなら大ブーイングであった。急に思い出したが、そのころ文字チャットのページにハマってたなぁ…。なんか適当な会話をやりとりしてたらルームの常連になってしまって、別の常連同士の恋の相談受けたりしてたことを思い出す。あの人ら今はもういいおじさんおばさんになってんだな~。

ただ、この恋模様がだいぶカオスだった。20年くらい前だが未だに覚えている人間関係が以下。

A男…ルームの主のような存在。暴言を吐きがち。B子をやたらとイジる。
B子…ルームの常連。ごく普通の発言をするがA男には多少強気に出る。
C男…ルームの常連。女性大好きな感じでよくナンパをしている模様。
俺…ルームのルールを詳しく知らないまま普通に発言していたら常連になった。

まあ皆さんだいたい想像がつくと思うが、A男とB子が付き合っているのである。
基本的に自分はそのへんだいぶ鈍感なので「この二人は常連だからよくしゃべっているのだなぁ」と思っていた。そうしたらある日急にA男からメールがきて、B子と少し前に付き合っていたのだが現在は別れていて、しかしよりを戻したいと思っている、というような相談をされた。ま~面食らったね。チャットルームではやたらと暴言を吐いて「ブース!」とかやってんのに裏ではこんなに弱々しい感じになってんの?と。しかもB子からのメールがきて「嫌いになったわけじゃないんだけど…ちょっと今は距離を…」みたいな話だったりして、なんじゃコレとなったものである。正直そんな相談をそれまで受けてきたことがなかったので、「当人で話したほうがいい」とか「探ってくれと言われても困る」みたいなことを言って茶を濁した覚えがある。ただ、A男は強気キャラだが女性関係はほとんど免疫がなさそうではあった。なんか付き合ってたといっても実際に会ってるのかどうかわかんない感じだったし。
ちなみにC男は上記にはろくに関係がなく、軽いノリで話す常連というだけだったのだが、ある時こちらの住む地域に転勤になったという話があり、直接電話がかかってきたことがある。ただ内容が「一緒にナンパしようぜ」だったので断った。当時Too Shy Shy Boyだったので。ただよく考えたらその後もナンパはしたことがない。一度くらい経験しても良かったな…撃沈してただろうけど。

あれ?インターネット黎明期を振り返るはずが単なる思い出話になってしまった。

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