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実況する脳。~ゲームプレイ中の感想について考える~

最近、ゲームの攻略情報などをネットで調べると、けっこう動画が引っかかってくる。まあ実際にやってみせてくれるので分かりやすいが、そういう動画は、必ずといっていいほど最後に「ゲーム実況やってます」という紹介が出てくる。

YoutuberやVtuberに限らず、ゲーム実況者という枠ができているんだなぁ。もちろん両方やっている場合も多いようだが。個人的にはあんまりこのへんは楽しめないというか、「2時間実況眺めてるならその時間ぶん自分でプレイしたい」という感覚があるからだが、ゲームセンターCXは好きである。
何が違うのかといえばやっぱりしゃべりやツッコミのテクニックと、編集の上手さかなと思う。もちろん人気の実況者はトークも上手いんだろうと思うのだが、いかんせん長すぎる。格闘ゲームの対戦実況などは短いので見れるのだが(大会全部とかは長いので試合単位の話)。

で、その昔の若かりし頃、ゲームセンターCXもどきを仲間内でやったことがある。結婚はしていたが嫁が不在のタイミングで、男ばっかで集まってやってみようぜ!となったのだ。ゲーム自体もそこそこのボリュームで終わるものを、ということで選んだのが懐かしの「ガンスターヒーローズ」。夜始めて朝までには終わらせるぜ!と有野課長よろしく作業着を着こみ、実際に撮影しながらプレイした。


結果はと言うと、明け方になんとかクリアはできたのだが、3人集まった友達は2人が寝落ちし、ADとして手伝ったのも最初だけ。しかも映像を見返すと、何度もやり直してるうちに完全に無言になっていた。いやあ、実況も編集も大変なんだなぁ、と痛感したものだった。
クリア後も感動というより「やっと寝れる」みたいな感覚。

やっぱり難しい部分に当たるともう実況している余裕などない。しかも声が出たとしても「ぐあっ」とか「くそっ」とかの単なるうめき声。「うぉ、新しい敵が来たぞ~うわっ!こいつレーザー撃つんかい、卑怯な!そうめんみたいに細い!そうめんレーザーか!」みたいな実況は無理である。

ところが子供たちがプレイする様子を見ていると、けっこうしゃべっているような気がする。もしかしてこれはYoutubeで実況動画を見すぎて自然とこうなっているのだろうか?実況脳が育っているというか。ボイスチャットを使うことも日常になっているので、「ゲームしながらの感想」がナチュラルに出てくる。
こういう世代からまたナチュラルボーン実況者が現れるのだろう。ただ、なんというか実況の面白さというか求められるのは結局キャラクターだと思うけど。あ、あと声か。しかしVtuberの声やってる人って、結局「まだ売れてない声優」なんだろうか?このへんがよくわからぬ。

声だけなら低めの声をわざと出してキャラ作りつつ実況をやってみる、というのを考えたこともあるがそもそも実況できないんだよなぁ。

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