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磨くことで、丸くもなるし、鋭くもなる。
さて、現在宣伝会議賞に取り組んでいます。
SKATが初めて出た年からやっているので、かれこれ20年近くチャレンジしていることになるわけです。ベテラン。
とはいえベテランなのは歴史だけであって、成績はまったくルーキー、良くて中堅。ファイナリスト選出が1回ありますが、そのほかはほとんど1次通過のみ。何度か2次通過もありますが、3次通過はありません。
こんなに長くやっているのにこの程度の成績というのも珍しいのではないかと思います。というかそもそも応募をやめる人も多いのではと予想。実際、昔の先輩とかで応募している人は、知る限りいません。
基本的にこの公募はずっと「思いついたら」でやってきました。
帰り道に課題を見て、浮かんだら書いておく。夕食後にふと考えて、浮かんだら書く。特にここ最近はWEB応募環境に移行したこともあり、「ぱっと課題を見て浮かんだらその場で打ち込む」という形でやっていました。唯一のファイナリスト作品もこのやり方です。
こうなると、足りないものがあります。そう、「磨く」という工程。書いた瞬間に違和感のあるものはさすがに消しますが、「う~ん、もう一つだな。まぁでもとりあえず置いておこう」と書いたままにしているものも多数。その時点では「〆切近くになったら見直すか」とか思っているわけですが、実際には〆切間際にも同じように「パッと浮かんだら書く」をやっているわけで、磨くことなんぞしておりません。
たまに「私は受賞作品をこう考えました」的なコラムなどを見ると、皆さんやっぱりロジックを構築しているなぁ、と思います。あとは単純に数が多い。「各課題を50本ずつ考えて2週目に入った2534本目にこのコピーが生まれました」みたいなことが書かれているともはや平伏するしかありません。
とはいえ今年でもう20年になるのか、ということもあり、ひたすら浅瀬に潜り、運が良ければまあまあデカイ魚をゲット、というやり方ではなく、もっと広く深くやってみようか、と思いました。
まずは各課題ごとにEXCELシートを作成することから始めています。今までは全部その場で打ち込んだりメモ帳に判読可能ギリギリの文字で書き留めていた程度だったので、これだけでも全然やりかたが違います。
(逆に言うとその程度もやってなかったのかよ、と思われるかもしれませんが)
そしてもう一つが磨く作業、いわゆるブラッシュアップ。リスト化したことで見返しやすくなっているので、それもやりやすくなったかと思います。
そもそもこのブラッシュアップ作業、昔から苦手でした。「語尾は『です』がいいかな、句点で終わるのがいいかな?」といった打合せの際に「たいして変わんねーよ」と考えていたからです。まあこれはそもそも俎上に載っているコピー自体がいいと思えなかった時の話ではありますが…。
とはいえ、「気づきとしてはいいはずなのになんかしっくりこない」といったときもあります。そこをしっくりくるように順番や単語を変えてみたり、という作業はバカにしたもんではないな、と改めて思います。ただ、この作業の際にちゃんとゴールを設定しておかないと、「下手にいじって狙いがわかりにくくなった」ということもあり得るわけで、難しいところです。そのへんで「ジャッジする目」を鍛えていかないといけないんだろうなぁ。いまさらだけど。
いずれにせよ、今年はがんばります。
サポートいただけた場合、新しい刺激を得るため、様々なインプットに使用させていただきます。その後アウトプットに活かします、たぶん。