見出し画像

我が家の小咄シリーズ「生きている土」


妻がコンポストづくりを始めた。コンポストを知らない人の為に説明すると、なんか要は生ごみとか落ち葉とかを発酵させたもののたい肥である。
どうりで最近Youtubeの候補にやたらと発酵動画が上がってくるわけだ。

生ごみなどは砕いたほうがいいらしく、「卵の殻を割っていたのはこのためか」と合点がいった。
どこでやっているかというと発泡スチロールの箱にそういうものを詰めて作っていて、コーヒーがらだったり野菜くずだったりを混ぜて作っている模様。まあ急にいろいろやりだすのは以前からなので放っておいたが、今日急にその箱を持って現れて、表面に手をかざしてみろという。
「あっ、発酵してるからなんか熱が発生してるということか」
と思って手をかざしたのだが、正直よくわからない。左手をかざしつつ、右手は外に出して温度の違いを感じてみようとしたのだが、生命の脈動とかなんかそういうわかりやすさがない。というか単純に手の感覚が鈍感なのかもしれないが…。
妻「あったかくない?」
俺「いわれてみればそんな気も…いや、やっぱわからんなぁ」

この反応が気に食わなかったのか、妻は発泡スチロール箱の蓋を閉めると、
「生きてるもん!」
と言いながら去り、「(娘)~~~!!」と別の理解者を求めて去ってしまった。
俺はなんとなく「生きてるもん!って台詞、なんか王蟲を必死に隠すナウシカみたいなトーンだったな…」と思いながらYoutubeでオジンオズボーンのしくじり先生動画を見て笑ってるうちにコンポストのことは忘れたのだが、日記を書くために思い出した。

そして、今日もラジオCMが出ない。う~ん。よみうりランド…

サポートいただけた場合、新しい刺激を得るため、様々なインプットに使用させていただきます。その後アウトプットに活かします、たぶん。