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細かいのではない、信用されていないのだ。と考えてみる。(なるべく)


先日、仕事で某マンションの理事会に出席。そこで検討を考えているという住戸内の工事について説明した。細かくいうとかなり難しい話ではあったが、本来はそのへんについてお客さんが知る必要はなく、かなり簡略化して伝えた。たとえば電話工事をする場合は最終的に電話がつながればいいのであって、お客さんが電話の仕組みや線の種類について知る必要はない。それと同じだ。ただ今回は意外とさまざまな質問が出た。

大半は普通に答えられる内容だったし、質問する人も限られていたのでまぁこんなところだろう…と思っていたら、段々と質問が増えてきた。というより、「他の人の質問を聞いて気になったことが増える」状態になっていた。これは危険である。会社で大勢の会議ほどまとまらないと言われるが、それはやはり質問が質問を呼んでそれまで問題と認識されてなかった部分まで問題になるからだ。
いやもちろん、見過ごされそうだった問題を発見した、とかであればいい。だがだいたいが「後から考えると別に聞かなくても問題なかった」レベルで、単純に時間がかかるだけだったりする。しかもこの時に出てきたのは「そもそも論」であった。

「希望者のみに行う工事だが一応内容をみんなに説明してくれ」という話だったのに、急に「そもそも希望者のみじゃなくて全員やったらどうか」と言い出す人が出てきたのだ。それはこちらが関与する話ではないぞ、と思っているうちにあちらのほうで「それだと前回の結論と違う」とか「理事会をまた開くようになる」など議論が紛糾してきた。

そこから飛び火したのかさらに細かい質問が出てくる状態に。
客「工事を後から希望した時はどうなるのか」
俺「それは別途有償で対応します」
客「基本的な工事は先にしてもらっておいて、後からまた呼ぶことは可能か」
俺「後から呼ばれた時は別途有償になります」
客「一部だけの処理でもか?」
俺「人間をそのために動かすということで労務費がかかりますので」
客「では自分でやることも考えるので素人でもできるようにしておいてほしい」
俺「……は?あの、もちろんご自身でやられる場合はご自由ですが、それに対して責任を取るとは申せませんし、そのために工事をお受けしているので…」

てな具合に。まあちょっと落ち着いて、と言いたくなる。
料理を注文して「仕上げはこっちでやる」と引き取って、味付けに失敗したら「料理の代金は払ってんだからな」とまた作り直させるみたいな感じですよ?(それは言わないけども)

まぁでもこれもそもそもが工事自体の説明がよくわからないとか、こいつら信用できるのかとか思われてるってことだろうなぁ。いやいやほんと、信用してもらえる説明って難しいもんです。

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