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藤田孝典氏の沖縄発言

◉ 沖縄の離島のばあちゃんが「都会人は味なんて分からんのだから不味いものを送ってやればいい」と市場を嘲笑っていると、藤田孝典氏がツイート。これ、沖縄人は性格悪いって言ってるも同然じゃないですか。そういう人が絶対にいないとは言いませんが、事実ならその婆さん個人の問題ですし、話を盛ってるなら沖縄ヘイトでは? 藤田氏のの大衆蔑視の本音を、架空の老婆に代弁させてないですか? 

地方の農家、漁港に出張、調査でいくと色々とご馳走になりますが、本当に美味いものは自分たちで生産して消費して市場に流通させないです。 沖縄の離島のばあちゃんは「都会人は味なんて分からんのだから不味いものを送ってやればいい」と市場を嘲笑います。 市場万能主義からも徐々に脱却しましょ。

ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、石垣島の川平湾だそうです。きれいですね。

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■農家の現実■

案の定、現時点でイイネは500個も行っていないのに、引用リツイートが1600個を超え、ほとんどが批判です。実際の農家や漁業関係者が、怒っています。自分の実家も、第二種とはいえ兼業農家ですから、藤田孝典氏の物言いは一般化できるものではないと、断言できます。むしろ、商品価値が高く高値になる作物などが優先して市場に出し、農家はむしろ傷物を食っていたりします。

大学時代の知り合いだった長野のリンゴ農家に言わせると、例えば高級な蜜入りリンゴって、お尻が真っ赤になるまで収穫しなければ、普通に蜜が入るんだそうで。農家の場合、全体に蜜が入ったリンゴは食べられますが、それは美味しいものを隠してるわけでもなんでもなく。全部蜜入りリンゴは腐るのも早いので、日持ちがしないので市場に出せない・出しても地元でしか消費できない、というだけです。

■理想は共産主義?■

あるいは、味は素晴らしいけれど手間暇がかかりすぎたり、商品作物としては大量に作成するには向かない種類などもあり、農家が自分で食べるぶんだけ少量を生産する品種もあります。酒造メーカーが、品評会に出すためだけに小型のタンクで吟醸酒を作っているのと同じですね。魚介類にしても、それは同じです。マンボウという魚は非常においしいのだそうですが、漁獲量が少ない上に、時間が経つと身がゼリー状になるので。漁港の地元でしか食べられない。

藤田孝典氏は、朝鮮総連とのイベントや活動が多いですし、ひょっとしたら共産主義者かそのシンパで、市場原理が嫌いなのかもしれません。別にどんな思想を持とうと構いませんが、そのためにこういう発言をするのは、いただけませんね。発言は言論の自由の範疇ですが。割と、自分の活動をツイッターなどで発信してるので、過去の沖縄訪問や、離島訪問の記録をほじくり返されて、どこそこの離島の〇〇というおばあさんとの写真を上げてた、なんて話になるかもしれませんね。語るなら他人に仮託せず、自分の言葉として語るべきでしょう。

■飛躍する思考■

この物言いの別バリエーションで、「農家は自分たちが食べる野菜には農薬を使わない(減らしてる)」とかいうパターンがあります。 出荷される作物には、残留農薬の基準がありますし、決められた用法用量は科学的に検証されています。多く使えば、野菜の見栄えが良くなるわけでもないですしね。むしろ農薬代がかさんで、ムダになります。コレは、農家が自分達で喰う野菜も同じなんですが……。

そもそも自分の喰う野菜は、多少の虫食いやハダニの害は、気にしないですしね。農薬を使うだけムダです。 現実には、農薬を使う畑と使わない畑が混在すると、使わない畑で害虫が大量発生し、他の畑にも悪影響が出るので、畑や使う農薬の量を分ける、意味が無いです。 農薬への無知と過剰な恐怖心が、ちょっと聡明な中学生なら理解できる道理を、飛躍した思考で混濁させるようで。バカバカしい話です。

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