天龍さんが語るプロレス界の処世術
◉まずは退院、おめでとうございます。昨年はアントニオ猪木さんが亡くなり、昭和プロレスのレジェンドたち ももう、どんどん鬼籍に入りつつありますから。馬場・猪木・上田・木村・小林・大木・鶴田……昭和も遠くなりにけり、です。ということで、ミスタープロレス、天龍源一郎さんの興味深いお話が。
ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、若き日のイラストです。
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プロレスラーとしての知名度が高い天龍さんですが、大相撲でも前頭筆頭まで行った力士です。大相撲の力士自体が、給金の出る十両以上 が70人ちょっとしかいないという、狭き門ですからね。小結や関脇のような三役以上につけるのは、もう本当に一握りのスーパーエリートですから。江戸時代からずっと続くだけあって、谷町と呼ばれる贔屓筋の質と量も、プロレスよりも大きいようで。
昔から力士の谷町になると、莫大な金がかかると言われます。千代の富士の真珠を散りばめた化粧まわしは2000万円と言われ、これに対抗した若島津の後援会が贈った化粧廻しは、鷹の図柄に大粒のダイヤモンドを施し、1億円以上しましたからね。鹿児島県自体がもともと相撲が盛んな地域でもあり、そこそこの地元企業もありますから。東京生まれの井筒三兄弟が、名目上は鹿児島県出身にした、理由でもあります。
プロレスの場合は、力道山は自民党の大物を政治家であった大野伴睦に接近し、アントニオ猪木さんは二階堂進むをコミッショナーとし、裏社会との付き合いと同時に表 社会との付き合いも密に持っていた面があります。その点ではジャイアント馬場さんの全日本プロレスは、政治家とのお付き合いはあまりイメージがないですね。東声会の町井久之こと鄭建永が、力道山の後ろ盾でもあったことから、反社との付き合いも当然あり。
ここら辺は名作『仁義なき戦い』の中でも、菅原文太さん演じる広島のヤクザが、プロレス興行を手掛けるという形で、描かれていました。馬場さんは政治家とも反射とも、距離を置いていた部分がありますが。どうしてもお付き合いはゼロにはできませんからね。ここら辺は思い出話という形でようやく語られる、ダークサイドではありますが。当事者の口からはあんがい、語られませんね。天龍さんの貴重な証言ということで。
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