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水道橋博士辞任で議席のたらい回し

◉れいわ新選組から出馬した水道橋博士が、議員辞職したそうです。繰り上げ当選となるのですが、れいわ新選組の比例で落選した5人の候補が、議員任期を1年ごとに交代する「れいわローテーション」を導入すると発表とのこと。政治を舐めていますね。出版社であまり優秀ではない編集者を、1年とか2年だけ編集長にしてあげて、定年退職後の再就職を有利にしてやる措置に似ていますね。本当に優秀な人材なら、役員として定年後も残りますから。

【「れいわローテ」はたらい回し? 参院比例議員、後任奇策の疑問】毎日新聞

 れいわ新選組の水道橋博士参院議員(60)が16日、議員辞職した。同日記者会見した山本太郎代表(48)は、水道橋博士氏の残りの任期5年半について、比例で落選した5人が、議員任期を1年ごとに交代する「れいわローテーション」を導入すると発表した。異例の試みに、識者は「参院議員に期待される役割は果たせないのでは」と指摘する。
 水道橋博士氏は22年11月、うつ病であることを公表し、議員活動を休止していた。
 山本代表は会見で、水道橋博士氏の主治医から「博士の判断は不調による極端な判断ではない」などと見解を得たことを踏まえ、水道橋博士氏が強く希望する辞職を受け入れた、と説明した。

https://mainichi.jp/articles/20230116/k00/00m/010/159000c

ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、たらい回しではなく、タライ落としですが。

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■脆弱なアイデンティティ?■

こうなるのは、見えていましたけどね。自分は浅草キッドは漫才師のコンビとしては好きでしたし、水道橋博士の書くものもある程度、買っているほうだと思います。しかし TBS ラジオと関わりだしたあたりからだんだん思想的に左側によって入ってしまい、ついには政治家として出馬する事態に。しかし、大学院に入り直してそれなりに政治を学んで宮崎県知事に出馬した、軍団の東国原氏とは異なり。まともな政策はありませんでしたからね。

反自民は、政策たりえませんから。自民党が表現規制を掲げていて、それがある日突然反転したら、親自民になるのかと、そういうことです。反〇〇みたいな、アイデンティティを外部に置いた活動というのは相対的な価値観でしかなく、相手の変化によって自分自身のアイデンティティを喪失してしまうわけです。反共産主義なんてのもそれと同じです。中華人民共和国や北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)が消滅したら、アイデンティティを喪失してしまう脆弱な存在。

■無頼に憧れるボンボン■

元々水道橋博士自身が、漫才師になりたかったのではなく、ビートたけしになりたかった人なのだなという部分が、著作や Twitter の言動を見ていると見えてきました。彼自身は岡山の裕福な紙問屋の息子で、岡山出身の人間に聞いたところ、通っていた学校も富裕層が行くところだったようで。堤清二氏や高畑勲監督、網野善彦博士など、裕福な家庭で育ったボンボンが、東京大学で共産党に入ったように。育ちが良いからこそそのような無頼に憧れる部分はあるわけです。

そもそも、ビートたけし氏自身が荒川区のペンキ屋と卑下しますが、あの年代で長男も次男も三男も大学に入れられるのは、いくら東京に家があるという面があるにしても、一般的な家庭では無理です。師匠もまたそこそこ裕福な家庭で無頼に憧れ、無頼を演じていた部分があるでしょう。ただ、福田恆存の演劇理論ではないですが、天然の無頼よりも演じている無頼の方が、本物っぽくなる面はありますからね。ただたけしさんには、破滅型芸人の天然部分もありましたし。

■和製サブカルとオタクの差■

水道橋博士は本来、表現者の側ではなく評論家のタイプだったのでしょう。映画監督になれなかった映画評論家や、プロレスラーにはなれないプロレス記者や、ミュージシャンとして成功できなかった音楽評論家など。サブカルで括られてきたマイナージャンルの愛好者たちですが、和製サブカルとオタクが憎み合ってきた原因はそこでしょう。下手くそでも笑われても、創作の側に踏み出したオタクと、そこに踏み出せなかった評論家タイプの和製サブカルの差。

水道橋博士自身は、漫才師として表現者の側に踏み出した人物ですし、ネタ作りや著書の執筆なども積極的に行ってきたのですが。それは才能がありすぎた和製サブカルの悲劇でもあります。文字才能があったから表現者のが場に来れたけれど、相棒である玉袋筋太郎さんほどの才能や適性はなかった、と。自分もたいした才能がないのに、創作に踏み出してしまった人間なので、そこはなんとなくわかる気がするのです。サリエリの憂鬱。近年は編集者的な活動で、本来の志向が見えてしまっていましたが。

■れいわ新選組への疑義■

れいわ新撰組に関して言えば、これって最初から計算ずくの計画倒産みたいなもんじゃないかと、そう感じます。元国会議員という肩書きがあれば、次の選挙で有利になりますからね。自分が最初の方で、出版社の名誉編集長職的な扱いの話をしたのは、そこと繋がります。専門学校の講師などやるとき、平の編集者あるいは主任などの肩書きしかないよりも、たった1年だけでも編集長という肩書きならば、肩書きに騙されるところはありますからね。

毎日新聞も、実際にそう感じたから、記事の見出しでたらい回しという批判する時に主に使われるワードを使用したのでしょう。もっとも毎日新聞、言い過ぎだと思ったのかタイトルを修正した記事を何本かアップしていますね。この根性無しのヘタレ野郎が! ……なんてことは言いませんが。れいわ新選組は政権与党はもちろん、野党第一党などを目指さず。10年ぐらい前の社民党のポジションが取れれば十分という考えでしょうね。

どっとはらい( ´ ▽ ` )ノ

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