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パクチー嫌いは遺伝子の変異が原因

◉パクチー──昔はコリアンダーの名前で呼ばれていましたが、エスニックブームでパクチーがすっかり定着しましたね。和名はカメムシソウ。言われてみれば、亀虫のような臭さと表現されますね。標準和名はコエンドロ。漢字で書くと胡荽(こすい)だそうです。胡が付くので、西域からの食べ物と思われていたんですかね? 胡瓜とか胡椒とか胡麻とか、みんなそうですが。でも これ、含まれる成分を臭いと感じる、遺伝的な変化がもたらしているようです。

【「パクチー」が苦手な人は遺伝子変異を起こしていた!】ナゾロジー

パクチー(コリアンダー)は、好き嫌いがハッキリしやすい食材です。

好きな人は独特の爽やかな香りに惹かれますが、ダメな人は「石鹸みたいな味」とか「カメムシのような匂い」とよく表現します。

同じものを食べているのに、どうしてこれほど風味に違いが出るのでしょうか?

実はそれは生まれつきの遺伝子に原因があり、パクチー嫌いの人だけが敏感に感じ取ってしまう匂い成分があるのです。

またパクチー嫌いの発生率は人種によっても違うことが分かっています。

詳しく見ていきましょう。

https://nazology.net/archives/134517

ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、パクチーの写真です。

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■パクチーとの相性■

自分はパクチー、嫌いというわけではないですが。もりもりと入れて食べるほど好きでもないですね。最初はちょっと苦手でしたが、今は慣れて気にならないという感じでしょうか。子供の時よく、すき焼きなどに入れられていた春菊と同じ扱いですね。観光やムエタイの修行のためにタイに行くと、白人が「ノーパクチー!」と連呼していました。どうも遺伝的に、ヨーロッパ系の人種は苦手なようです。逆に東南アジアでは、遺伝子の変異の率が低いようです。

タイでは、かなり辛い料理が出されますし、本場の料理にはやはり、パクチーは合うんですよね。かの雁屋哲先生も、南米とタイが辛い料理の双璧と語っておられましたが。南米は行ったことはないのですが、タイ料理は確かに辛いです。ブラジルに柔術修行に行った友人で、タイにもよく行く人間に言わせると、南米の方がちょっと上と言いますが。唐辛子発祥の地ですからね、南米は。

自分は、タイの地元の方が食べるような本格的な辛いタイ料理でも、なんとか食べられるので。昔は辛いものは苦手だと思っていたんですけどね。バーモントカレーの甘口で育ったので。しかし、そういう辛い料理と合わせるとやはり、パクチーは日本で食べるのと違った味わいがありますね。ハワイのカラッとした気候でバドワイザーのビールを飲むと、するするっと吸収されて汗がすっと引くのに似ています。高温多湿な日本で同じバドワイザーを飲んでも、あの美味しさが再現できないようなもので。

■アルデヒドとニオイ■

詳しくは、リンク先の記事を読んでいただくとして。パクチーの臭いの原因とされるアルデヒド成分、有機化合物の総称ですね。酒飲みには、悪酔いなどの原因になる、アセトアルデヒドが思い浮かびます。そもそもアルデヒド類の多くは、生物にとって毒性を示すことがあります。人類の味覚が、酸っぱさを感じるのは腐敗を感じ取るためですし、苦みは毒性を感じるため。そういう意味では、パクチーの臭いを嫌うのは必要な 遺伝子の一つなのでしょう。

ただ人間は、そういう酸っぱさや苦味さえも、人体に影響がない範囲ならば、味覚として楽しむことができますから。コーヒーの苦味やお茶の渋さなど、むしろ 嗜好品として世界中で楽しまれていますからね。ちなみに辛さは味覚ではなく、舌が軽い火傷をしている状況 らしいですが。これまた世界中で、辛い食べ物は愛好されていますしね。人間は赤ん坊のうちは甘みを感じる舌の面積が広く、乳脂肪成分や炭水化物などの甘みを、好むわけですが。

パクチーの他にアルデヒド成分を含む食材は、シナモンやバニラなどとのこと。両方とも、紅茶やアイスクリームなどでおなじみの、名前ですね。こちらは、不快な感じはしませんよね。味覚や嗅覚と、人体への危険性というのは 必ずしも一致せず。モグラに牛肉を与えると、美味しいのでミミズには見向きもしなくなり、でも内臓に脂肪が溜まって早死にするそうです。先祖は森の中でネズミなどを取っていた猫に、イカやアワビなどの海産物を与えると、問題が起きるのと同じですね。

■ニオイと哺乳類■

人類の脳は、哺乳類の中でもかなり発達した部類ですが。そもそも哺乳類は、なぜ脳が発達したかといえば、初期の哺乳類は小さく弱いものが多く、恐竜などの爬虫類を恐れて、夜行性の種類が主流だったため。暗闇では目はあまり役に立ちませんから、哺乳類は匂いを頼りに、暗闇の世界を生きる能力を発達させました。この匂いの情報を処理するために、特に大脳が発達する必要があったようです。

逆に犬や牛などが、色をあまり識別できない理由です。人類は夜行性から昼行性へと、生活の時間をチェンジしたため、視力が良くなり色を判別する能力も獲得しました。でも、匂いを判別する能力は意外と重要で。人種差別 いやイジメなどで、しばしば「オマエは臭い」という言葉が投げつけられるのも、哺乳類としての人類のかなり重要な部分で、匂いというものを意識しているからではないかと推測しています。

よく言われる気配を感じるというのも、人によっては サメなどが持つ生体電流を感知する能力が高い人が感じるものだという説を口にしますが。自分はこれ、正体は匂いじゃないかと思っています。誰かを殺そうと覚悟した人間はアドレナリンとか、脇汗が出ますので。それを 殺気という形で脳が処理している可能性。犬が苦手な人とかも、緊張して汗が出て、それを嗅ぎつけた犬が吠えたり。逆に犬好きの人はリラックスし、ノルアドレナリンなどが出ているので、これまた安心して駆けよってきたり。

パクチー から脱線しましたが、こういう雑多な思考を重ねるのも楽しいものなので。最後までお付き合いありがとうございました。

どっとはらい( ´ ▽ ` )ノ


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