見出し画像

Chromebook対Apple・Microsoft

◉Chromebookの最大のターゲットは、Windowsユーザー。競合相手として、Appleは眼中にはないでしょう。ノート型パソコンに限定すれば、日本国内でもChromebookの出荷台数は去年で一気に一昨年の10倍以上に上り、今年もその勢いは維持しています。安さは特徴ではなく、相対的価値でしかないので。より安いChromebookの登場で、Windows機は追い込まれるでしょうね。

【アップルやマイクロソフトはChromebookにどう対抗するのか】GetNaviWeb

本連載では、ジャーナリスト・西田宗千佳氏がデジタル業界の最新動向をレポートする。今回のテーマは、低コストな個人向けコンピュータ市場。低価格デバイスとして広がってきている「Chromebook」に対してアップルやマイクロソフトはどう対抗していくのかを探る。
(中略)
ノートPCを作ってきたメーカーやGoogleは、このプラットフォームを活用することでビジネスができる。では、これまでGoogleと戦ってきた側であるアップルやマイクロソフトはどうするのだろうか?

とは言え、Chromebook──GoogleがAppleを意識してないわけでもなく。でもそれは、競合相手というより、手本としての存在でしょうね。当初は、そうでもなかったんですけど、Androidというワンクッション以降は。

◉…▲▼▲▽△▽▲▼▲▽△▽▲▼▲…◉

■内実はMS対Apple・Google■

起動が速くセキュアで、UNIX系の堅牢なOSをベースに置き、直感的で解りやすいインターフェイス。これがMacOSの基本的なアドバンテージでした。Chromeは当初、ブラウザとして開発され、コレをインターフェイスとして、MacOSより起動が速く、Linux系の堅牢なOSをベースに置き、MacOSよりシンプルかつ直感的で解りやすいインターフェイスとなっています。

研究開発としては、Chromeブラウザよりも後発のAndroidの大ヒットで、Googleのハードウェア戦略は変わりましたね。Appleを手本にして改良する。何のことはない、Microsoft社の昔の手法ですね。Googleも、王道に乗っただけ。まぁ、看板商品の表計算ソフトExcelはロータス1-2-3の模倣ですが。ハードウェアの垂直統合という点は、Microsoft社もGoogleも採り入れていますが。

■居場所がないWindows■

西田宗千佳氏も指摘されてるように、Appleには「クズじゃないネットブック」として開発された、iPadがあります。個人的にはMacBook Airなどの需要を食ってしまうぐらいに、優れた製品だと思っています。インターフェイス的にも、処理能力的にも、バッテリー駆動時間的にも、理想的。M1チップ搭載iPad ProはA12Z Bionicと比較してCPU パフォーマンスが最大50パーセント高速ですしね。

ところが、Microsoft社にはiPad的な製品がない。Surfaceはお値段が高い上に、処理能力的にもM1に対抗できていないですから。低価格ノート型はChromebookに浸食され、高級ノート型ではMacBook Proに費用対効果とデザイン性とブランドイメージで差を付けられ。二進も三進も。しかも、ChromebookもCore i7搭載機などが増えつつありますから、残るはワークステーションなどか?

■数年内に大激変が■

加えて、Googleは仮想化ソフトでChromebook上でも、Windows用アプリが動くように、Parallelsと組んで研究開発を進めています。もう、よほど専門的で特殊なアプリを使う人じゃなければ、〝Windowsでなければならない理由〟はないでしょう。自分はMacもWindowsもChromebookも使いますが、ExcelやPowerPointを使う程度なら、WPAなどの互換アプリの再現性はあなり高いですから。Windowsが覇権から滑り降りる日は、あんがい近い気がします。

記事にもあるように、Windows10Xという存在が今後リリースされるでしょうけれど、それがiPadやChromebookを切り崩せるかと言えば、自分は疑問です。値段にアドバンテージを持たせるにも、無料のChromeOSに勝てるはずもなく。またAppleがMacOSから、iOSやiPadOSやwatchOSなどどんどん分派させたのに対して、Microsoft社にはひとつのOSで全部対応させようという、独立分派を許さない志向のようなものを感じます。この企業文化の違いは、大きい気がします。

早ければ三年ぐらいで、WindowsOSはトップシェアでなくなるかもしれませんよ? どっとはらい( ´ ▽ ` )ノ

売文業者に投げ銭をしてみたい方は、ぜひどうぞ( ´ ▽ ` )ノ