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プーチン大統領「必要になれば」と核兵器使用示唆

◉もう、プーチン大統領の暴走が止まりませんね。こういうことを言い出してきたら、もう日本は右も左も核兵器に対する拒否感が強いですから、ロシア連邦用語を繰り返す政党や政治家は、完全に見限られるでしょうね。ただ、こうやって口にするというのは、ブラフの可能性が高いです。だって、本当に核兵器をつかく覚悟があったら、黙って不意打ちが最も効果が高いですからね。交渉のテーブルに着かせるための手練手管、北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)と同じですね。

【プーチン氏、全ての兵器「必要になれば使用」 欧米に改めて警告】毎日新聞

 ロシアのプーチン大統領は27日、ウクライナ情勢に関連し、ロシアが戦略的な脅威を受けたと認識した場合に「我々の反撃は電光石火で迅速なものになる」と述べた。今年2月に始めたウクライナ侵攻に前後して、プーチン氏は核使用を示唆する発言を繰り返しており、ウクライナへの軍事支援を拡大する欧米諸国に改めて警告した形だ。

ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、広島の原爆ドームの写真。桜越しの、美しい写真ですね。

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■プーチン大統領の引き際■

もし、プーチン大統領が戦術核か戦略核のミサイルをアメリカに向けて発射したとして。たぶん、アメリカは迎撃体制を整えていて、ほぼ無力化するだろうなと。問題は、ウクライナの首都キエフに発射した場合。あるいは、見せしめのために中核都市に落とした場合。それで他国がロシアの要求を呑むかと言えば、ほぼないでしょうね。むしろ、禁断の兵器を使用したロシア連邦への非難は止まらず、アメリカもウクライナ戦争への参戦の、大義名分を得るでしょうね。

どっちにしても、プーチン大統領は核兵器カードをちらつかせつつ、度のタイミングで撤退するか。その考えを持っていないとしたら、もう終戦間近の大西瀧治郎中将並みの狂気。「われわれが特攻で2000万人の命を犠牲にする覚悟を決めるならば、勝利はわれわれのものとなるはずです」という、もう戦争の政治的目的を忘れ去り、勝つことだけが自己目的化してしまった狂気。ウクライナ東部を自国に組み入れることで勝利としたいでしょうけれど、それさえ無理。

■早期降伏論の無意味■

日本では維新の会の鈴木宗男議員や、創設者である橋下徹氏が、盛んにウクライナの早期降伏論を言っていますが。もう、そういう段階でもないでしょう。シナリオとしては、以下のような感じでしょうか?

 ①プーチン大統領が核兵器使用で第三次世界大戦
 ②ウクライナ東部を独立させ撤退も経済制裁続行
 ③ウクライナ徹底抗戦で長期化しロシア軍の撤退
 ④ロシア軍内部からの不満続出でクーデター
 ⑤ロシア市民によるプーチン大統領辞任での終戦
 ⑥プーチン大統領暗殺
 ⑦ウクライナが降伏

正直、どれも多くの犠牲者が出るのは事実でしょうし、どれも良くないシナリオですが。ウクライナ降伏がダメなのは、プーチン大統領とロシアに成功体験を与えてしまい、国内の不満が高まれば、他の国にも侵攻を仕掛ける危険性があるため。

■核爆弾を全弾打てるか?■

こうなると、もう核兵器の使用と第三次世界大戦の可能性も、視野に入れないと。日本人は言葉に出したことは現実を引き寄せるという言霊信仰に無自覚ですから、「そんな事を言って、本当に核戦争が起きたらどうするんだ!」という人が、ワラワラと出てくるでしょうけれど。姿勢の三流物書きがそんな、核戦争を呼び込む力なんかないです。現実として、その選択肢を視野にいれるべきでしょう。そしてたぶん、核兵器を数発使用しても、人類は滅びない。

現実問題、ユカタン半島に落ちた直径10キロほどの隕石で、恐竜は絶滅したとされますが。確かに生物は大打撃を受けて90%が滅びたとも言われますが。鳥類という形で、恐竜の一部は生き残り。我々のご先祖様である哺乳類や、ワニや亀などの生物も生き残っていますから。机上の空論では、人類は滅ぶでしょうけれども。現実には全弾打ち尽くすことはないし、アメリカ向けのミサイルはかなりの数が撃ち落とされるでしょう。そんなもんでしょうね。

■次に解体されるのは■

この戦争がどう着地するかはわかりませんが。ひょっとしたら、ロシア連邦がかつてのドイツ帝国や大日本帝国のように徹底的に追い詰められ、国土は分割されて、ロシア自体はかつてのモスクワ大公国レベルまで、分割されるかもしれません。そうなれば、帝政ロシア以来の周辺国の脅威であった北の大国が、取り除かれるでしょう。大日本帝国もそうやって、満州・半島・台湾・千島列島・樺太の南半分などを失い、現在の状態に落ち着いたように。

そして、それが実現すれば国連から常任理事国と拒否権がなくなるか。あるいは、国連に変わる新たな国際組織が生まれるか? そして、ロシア連邦の次に解体されるのが、中華人民共和国でしょうね。習近平主席が、どこかで妥協できるか次第ですが。中華帝国もまた、多民族国家ですから。これが最低でも3つ、できれば13~16の国に分割されれば、これまた始皇帝の昔から周辺国に脅威だった帝国が、ついに解体されるのですが。自分が生きてるうちは、無理でしょうけれど。

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