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電子書籍の統一リーダーの必要性

◉渡辺潤先生が、的確な指摘をされていました。紙の雑誌がどんどん潰れ、老舗の講談社イブニングも休刊とウェブ移行が決まる現在、各編集部ごとに専用アプリが花盛りです。ジャンプ+とか、質も高く良いのですが……。アプリの内部で完結してしまって、ある種の囲い込みになっているのも、事実なんですよね。各編集部ごとに独自アプリはあって良いですが、購入した作品は書庫的なアプリにまとめて、一括管理できる道を考えてほしいんですが。だって、外資系のAmazonのKindleが、電子書籍市場の70%ほどを寡占しちゃってるって、出版文化的にまずいですよね?

ヘッダーはマイフォトギャラリーより、MANZEMIのロゴです。平田弘史先生最後の揮毫です。

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電子書籍自体は、EPUB3の規格で、かなりの部分が対応できるようになっています。漫画は画像を並べたものという意味では、写真集や画集と同じなのでフィックス型電子書籍で、比較的構造が簡単なんですが。小説とか、リフロー型と呼ばれる電子書籍は、データも軽く、文字の大きさを切り替えられるという、ありがたい存在ですが。日本語って、縦書きで右綴じで、漢字には振り仮名(ルビ)が必要なものもありで、実は世界的にはかなり複雑な文字組みが要求されます。完璧な文字を組もうと思ったら、AdobeのInDesignなどのプロ用アプリケーションが必要ですから。

自分は数年前から、小説の方も篁や深町にMANZEMIの事務局のスタッフともども、勉強中です。例えば「喜多野土竜」という名前も、名字は「きたの」で1文字ずつルビを振ればいいですが、名前は「もぐら」を均等に配置する必要があります。noteだと 喜多野きたの土竜もぐら という形でルビを振れますが。これがけっこう面倒といえば面倒です。でも、現在はほぼほぼ、狙った形でリフロー型の小説の電子書籍も、作れる感じです。本来なら、漫画も小説も写真集も、一括管理できる書庫アプリがっっていいんですよね。各雑誌アプリには、それぞれの強みはありますから。

でも、そういう方向には向かいませんよね。ここらへんは、赤松健先生や山田太郎議員に、旗振りになってほしいですし。自分も、ユーザーとして書庫アプリのインターフェイスとか分類方法とか、聞かれればいくらでもアイデアや意見は出すんですが。まぁ、自分はどうも両議員には警戒されているようなので。お呼びでないでしょうけれども。データ管理の面では、各専用アプリは連載作品の各話のバラ買いが大きな収益になりつつあるようで、たぶんそちらの対応は難しそうですが。オープンソースで無料の、カスタマイズの柔軟性を持った、書庫アプリは絶対に必要なのですが……。

どっとはらい( ´ ▽ ` )ノ

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