朝日新聞の奇妙な世論調査
◉朝日新聞が「国葬を評価しない国民が59％にのぼったぞ～！」と、大はしゃぎです。いや本当に、国葬が終わっても国葬反対するしかないとは、憐れですね。国葬の長蛇の列を見ても、極左暴力集団と連帯したデモ隊の少なさを見ても、本当にまともな世論調査なのか、疑わしいですね。そもそもこの調査、数字的にもなんだか奇妙な数字が並びます。
【内閣不支持、初の50%に 国葬「評価しない」59% 朝日世論調査】朝日新聞
朝日新聞社は1、2の両日、全国世論調査（電話）を実施した。岸田文雄内閣の不支持率は50%（前回9月調査は47%）で、初めて半数に達した。支持率は40%（同41%）でほぼ横ばい。不支持率が支持率を上回るのは、2カ月連続となる。
支持政党別にみると、自民支持層で内閣を「支持する」は70%、「支持しない」は23%。無党派層で「支持する」は24%、「支持しない」は62%だった。
9月27日にあった安倍晋三元首相の国葬を、岸田内閣が国の儀式として行ったことについて、「評価しない」は59%、「評価する」は35%だった。自民支持層の「評価する」は58%いたが、「評価しない」も37%いた。無党派層の「評価しない」は67%に上った。年代別では、18～29歳の「評価する」が47%で他の年代より高い割合を示したが、70代は25%だった。
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ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、新聞各紙の写真です。
■内閣支持率は付和雷同する■
そもそも、内閣支持率というのは、マスコミの誘導でいくらでも変わります。国民の八つ当たりやヒステリーで、いくらでも変わるので。そうではなく、政党支持率が実際の支持率に近いんですよね。だから、自分のような市井の素人が、法政大学教授で行政学・現代日本政治論が専門のはずの方より、精確に衆院選の得票予想ができたわけで。そして、政党支持率はほとんど変わっていないわけです。……手なことを考えていたら、Twitterでこんな情報が。
こっちの方が重要だと思う。
— 🐝poemnomore🐝 (@poem_japan) October 2, 2022
「野党への期待も聞いた。自民党に対抗する勢力として、今の野党に「期待できる」は15%、「期待できない」は81%だった。夏の参院選前の5月に同じ質問をした際も、「期待できない」は80%に上った」https://t.co/7NrfGAhtnP
有料記事の続き部分をバラすのは、ちょっと賛同できないのですが。しかしこれは、マスコミの報道の矛盾を示すという意味では、必要な横紙破りにも思います。真偽については、各自が自己判断で。でも確かに、2022年5月23日の朝日新聞の記事【政治変わってほしいのに…、野党期待できない8割 朝日世論調査】では確かに、《自民党に対抗する勢力として、いまの野党に期待できるかについて聞くと、「期待できない」80%が、「期待できる」13%を大きく上回った。立憲支持層でも8割が「期待できない」と答えた。》とあります。急激に変化するはずもないので、信じるに足るかな、と。
■調査の分母に偏りはないか？■
野党に期待できないという人が81%もいて、自由民主党支持者は岸田内閣を70%も支持していて、無党派層で内閣不支持が62%で、トータルの不支持率が50%って。分母を操作していませんか？ 違うというのならば朝日新聞は、このアンケートに答えた人々の支持政党の比率をちゃんと示すべきではないでしょうかね？ それが例えば NHKや読売新聞などの政党別支持率の分母の比率と、著しく異なっているのならば。それは本当にランダムな分母なのか、疑わしいと言わざるを得ません。
百歩譲って、統計学的に問題ない分母だとしたら。これほど強烈に、野党に対する不支持が出るということは、ちょっと疑念が浮かびますよね。この輿論調査に答えた人たちというのは、かなりヒステリックなタイプの人達で、世の中の雰囲気に流されて極端な意見をいう人たちかもしれないという、答える人自体の質の疑わしささえ感じます。もっと分母を大きくして、極端な意見を述べる右と左の両端はカットして、政党支持率ごとの分母もカットして、本当の世論を浮かび上がらせるべきではないでしょうかね？
■マクド新メニューの乖離■
けっきょくコレって、日本マクドナルドの「どんな新メニューが欲しいですか？」という顧客アンケートに対して、常にヘルシーなメニューという答えが圧倒的多数なのに、実際にヘルシーなメニューを出すとちっとも売れないという現象に近いような気がしてしまいます。あるいは、AppleがiPhone を発表する前のガラケー時代、「携帯電話に欲しい機能は？」と質問すると「音楽再生機能が欲しい！」という答えが圧倒的多数だったのにも似ています。
百歩譲ってこの調査が、何の瑕疵もない・真っ当な輿論調査だとして。与党自民党を批判しても、安倍晋三元総理を攻撃しても、岸田文雄総理大臣を攻撃しても、野党の支持率アップにはほとんど役に立っていない、野党の支持率ダウンにも役に立っていない。そういう結論しか導き出せません。自民党を批判すればそれだけで溜飲が下がるような、そういう低レベルな有権者に媚びた真似をしていても、仕方がないということです。もっとも、立憲共産社民れ新などの野党に、政策本位の政党になることは難しそうですが。
どっとはらい( ´ ▽ ` )ﾉ
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