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「ドライスーツにもすっかり慣れたか?でも慣れたころに、やらかすのよね人間は」脱・初心者ダイバーを目指すログブック|海心地 LOG No.19

海の楽しさに浮かれ、その場のノリで
モルディブ行きを決め、スキルに向き合い始め
ようやっと論外な状態を脱しつつある
ひかるです

毎週のように富戸でドライスーツの特訓
進歩したかなーと思えば足を攣りかけるオマケ付き
そしていよいよ本年潜り納め

新たな目標が生まれた

12/23土、いつものように5時に起きて富戸へ
すっかり慣れた道のりも本年はこれが最後
4週連続のドライスーツ練習
そして本年の潜り納め

最高気温は8℃と聞き、
これは水の中よりも上がってきた後の
陸上が寒そうだなと戦々恐々

普段より長めのくつした、
念のための重ね着フリースなんかを用意
でも日が照っており、風もあまりなく
覚悟していたほどの体感温度ではなさそう
よかった

ひとはいつもより多く、
サンタコスのダイバーたちもいる
サンタに囲まれ、セッティングから!

ウェイトベスト、アンクルウェイト、
フードにグローブと寒い分、
手間が増えて慌ただしい

1本目から潜行はスムーズ
少し沈み始めたら、泳ぎ出すという
前回見つけた方法で自然に潜っていける

やはり頻度高めに続けるのが
スキルアップには何より効果的

ただ寒いせいか、いまいち泳ぎが硬い感じ
足に変な力入って足裏を攣りそう
うーん、リラックスリラックス

砂地に出てヤシャハゼサークルに寄ったが
ヤシャハゼは顔も出してない、残念
サンタ多いもんね、仕方ない

今回ご一緒なのはKさんカップル
このお2人、生き物を見つけるのがとにかくうまい
前に一緒だったラジオいらずのぽっちゃりさんたちも
生き物を見つけるの得意だった

これは見習いたい

生態を知ってないといい写真が撮れなかったり
形態を知っていないと構図やピントが
イマイチだったりするので
図鑑や写真集なんかも買っているがそれでは足りない

生き物を自分で見つけられるようになりたい
もっとライトをうまく使えるといいのだろうか
生態に関しても、探す視点でもっと勉強した方がよさそう
どうすればいいんだろう、本かな、動画かな

ガイドさんに見つけてもらうだけでなく
自分でもっともっと海を探索できるといい

新たな目標がこの日、生まれたのでした

よくも悪くも人の振る舞いを学びに

最初にいたのは、
カンナツノザヤウミウシ

何かにかじられたのか突起は短いし、
エラを下にして転がってるし、
ちょっと残念な感じ(人間の勝手w)

そんな中、Kさん女性がもう1匹を見つけてくれたのでした
すごい!すてき!すばらしい!

形は綺麗だし、姿勢もよくて見やすい
これはいい写真撮れそう、
と思ったら、見つけてくれたご本人が、
もうもうと砂を巻き上げて泳いでいかれ、、、

目の前は砂嵐で写真など撮れず、
上げて落とされた気分になるのでした

自分もやってしまわないように
くれぐれも気をつけないと、
と胸に刻んだのでした

帰りはハナダイのいる岩場を通っていく

コガネハナダイ、キンギョハナダイの幼魚たち
親よりもコロンとした体形でかわいらしい
さらに、透明度の高い冬の海に
チョウチョウウオたちが群れ集い舞っている

キンギョハナダイの幼魚

永遠に見ていられる

いい写真には知識も必要

2本目は馴染みのマクロコース
本日もシロクマ、ハダカハオコゼ、カミソリウオと
いつものメンツがお出迎え

シロクマは3匹、ハダカハオコゼは黄色と黒
豪華メンバーでお送りしております

泳ぎの違和感も消え、
リラックスして楽しめた1本だった

前回に続き、ニシキフウライウオもまだいてくれた
ウミウチワの隙間をさらに見て回っていると
お初のお魚!細長いし、口が平ぺちゃい

ヘラヤガラ、みんな興味なさげだった、面白いのに

なあに、これ?と騒いでいると
ヘラヤガラとのこと
みんななんだか興味なさげ
意外とよく見かけるのかな
うーん、難しいね

お昼を食べて、Kさん女性はここで終了
男性の方はまだまだ潜るみたい

3本目はナイトロックスに切り替え
ダイブコンピュータの設定もぽちぽち変更
酸素濃度を21から32に
酸素分圧を1.6から1.4に

限界水深内ギリギリまで遊びにいくぜ
そしてここでKさん男性が大活躍

私がオキゴンベの幼魚を見つけて写真撮ってる間に
サガミリュウグウウミウシを見つけてくれた
濃い緑の体に、黄色い斑点
なんかチョウチョの芋虫みたい

オキゴンベの幼魚、かわいい、いつも撮っちゃう
サガミリュウグウウミウシ、芋虫みたい

つづけて砂地に生える
ススキみたいなコケムシにくっつく
小さなミズタマウミウシもKさんが発見
1センチもないよ、よく見つけたね

透明の体に黒い斑点、
さらに蛍光イエローの斑点も

どっち向いてるのか、どんな形かすら分からず、微妙な写真に

勉強不足で形がよく分からず
全体像が掴めず写真もぜんぜんな出来に
後から調べたらツノザヤ系なのね
透明なだけで形はカンナツノザヤと一緒だ
小さすぎるよ・・・

やっぱ勉強、大事だなぁ

慣れたころに、やらかすんだよ人間は

さて、さらっと3本目の話をしたが、
実は久々に、いや、ぜんぜん久々でもないか

とにかく、やらかしまくった1本だった

潜行の時に、水面移動時に使ってたシュノーケルを
そのまま咥えたまんまで潜ろうとする

それに気づいて慌てたせいか
顔を上げたときに首から水没

ぽこっと空気が抜けるとともに
首のところから水が侵入し
けっこう盛大に水没した

おかげで冷たいわ寒いわ

少しでも保温するために
スーツに空気を多めに入れて
そのせいでバランスとりづらい

バランスとりづらくて体勢コントロールに
体力を使うせいか
それとも単純に寒いせいか
呼吸が荒くなる

呼吸が荒くて、息を吸い込みすぎた様子
空気を胃にまで飲み込んでしまい、
浅瀬に戻ってくるにつれて
胃の中の空気が膨張

結果、猛烈な吐き気に襲われる

ひとつの失敗が連鎖して
えらい目にあった
二重の意味で気分が悪い

ドライスーツの扱いにはだいぶ慣れたが
慣れたころに、やらかすんだよ人間は

まだ終わらない最終日

さて、3本潜ったわけだが
なんと今日はまだ終わらないのです

初の1日4ダイブ
そして初のナイトダイビング!
今年の締めくくりは日没後!!


今回のポイント

  • 人の振る舞いから学ぶ
    いいところはどんどん取り入れ、
    よくないところは自分も注意を

  • 息を吸い込みすぎると胃に入り
    浅場で膨張して吐き気になる

  • ドライスーツを着ているときは
    首を急に動かさない
    水没するぞ


次回は1年の潜り納めの1本にして
初のナイトダイビング!!
ドキワクが止まらない!
▶︎次の話へ

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