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「本年潜り納めはナイトダイビング!」脱・初心者ダイバーを目指すログブック|海心地 LOG No.20

海の楽しさに浮かれ、その場のノリで
モルディブ行きを決め、スキルに向き合い始め
ようやっと論外な状態を脱しつつある
ひかるです

ここまで通算91本、今年61本のダイブ
しかしまだ終わらない!
初の1日4本、そして初のナイト!
そう!本年潜り納めはナイトダイビング!

ナイトダイビング始まるぞー!

ついに本年の潜り納め
夏から急にスキルに向き合い始め、
中耳炎による強制安全停止があったせいで
1月ほどブランクができ、開始も遅れたものの
9月頃からは割りと濃密に潜った

昨年まで10年かけて30本だったところから
次で92本目、今年だけで62本、7月からなので月10本ペース

12/23土は、初めて1日4本のダイブ
そしてこの4本目は初のナイトダイビング!
ドキワクが止まらない!

まだ明るいうちに、セッティングを済まし、
日が没するまで2時間ほど待機
寒いので、ちょこちょこ温泉丸に入りにいく

温泉丸というのは温泉入りの船
富戸のダイビングセンターに置いてある
船の中に、なんと温泉を張ってくれているのだ
湯船とはまさにこのこと

ドライスーツを着て浸かるので
スーツから出ている手はすぐぬくいが
足は温まるのに時間がかかる

暮れていく海を眺めながら
ぽけーっと過ごす時間は
なかなかにいいものだった

さて、いよいよエントリー

日没後30分ほどで、ようやく暗くなってきて
いよいよ準備に取り掛かる

タンクを空けて、ウェイトをつけて
フード、マスク、グローブをつけて機材を背負い、
暗いビーチを歩いていく

非日常感が増していく

そしてエントリー!暗い!
陸上から照らしてくれているとはいえ
当然のように暗い
ライトを向けている方しか見えない

真っ暗

周囲が暗く閉ざされていると
もっと不安に襲われるかと思ったが
意外にもそんなことはなく
静かに周囲を眺める余裕がある

昼間よりもむしろ落ち着いているかもしれない
視界に入る情報が少なくて
考えることが少なくなってるのかな??
不思議ではある

ダイコン、ゲージを確認しながら
昼間よりもゆっくりと泳いでいく

ゆっくり、舐めるように、海を探索していく
海の中はただでも非日常感・異世界感にあふれる
それを楽しみに潜っているわけだが
夜はなお一層それが増す、すてき

昼間見かけても、通り過ぎていくだけの魚も
1匹1匹、ゆっくりと眺めていく

夜の海は鮮やか

ふだん海の中は基本青っぽい
もちろん緑がかっているときや場所もあるが
太陽の大量の光が水で屈折して全体が青く霞む

ストロボやライトを当てることで
生物本来の色を見出すことはできるが
太陽の光の方が圧倒的なので
どうしても純粋ではなく青に侵される

しかし、夜は違う
太陽光が消え、水そのもの、生き物そのものの色になる
ストロボやライトを近くで灯せば
純粋な色彩が現れる

とくに赤
海の中で最初に消えていく色

ミノカサゴってこんなに赤かったんだ
ヒメジってこんな色だったんだ
ホウボウってこんなに鮮やかだったんだ

ミノカサゴのヒレってこんな色していたのね
ヒメジ、昼はもっとグレーぽく見えてたなぁ
ホウボウさん、カラダもヒレもこんな発色がいいのね

夜の海は静か

夜の海はとても静かに感じる

もしかしたらそれは視界のせいかもしれない

見えている世界が狭いから
青が邪魔せず、底の砂がはっきり白く見えるから
だから静かに勘違いするのだろうか

波の音、潮の声は昼間と変わらないはず
昼だって地上の喧騒が海の中まで聞こえるわけでもない
それでも妙に静謐を感じるのだ

見えるのはライトを照らしている前方だけ
存在を感じるのは自分と照らしている先の魚だけ
横は見えない、周囲を感じない

海の中の浮遊感がそれを助長する
地に足をつけてないから余計に
孤を強く感じるのか

とても自然な、そのものの色が見える、とても静謐
コシオリエビの仲間かな、ピンボケかなぁ

夜の海も賑やか

昼と比べて出会う魚の数が少ない
これは見えてる範囲が狭いこともあるだろうが
眠ってる魚も多い

岩間や珊瑚に潜んで寝ているのかもしれない
ハナダイなんかが寝ていそうなところは
夜に行くには少し遠くて今回はいかなかった

しかし海の底は昼よりも賑やかかもしれない
カニやエビ、夜行性の生き物が顔を出す
ガンガゼたちも湧いている

ウミウシなんかも夜行性のものは多く
遭遇率が上がってくる

そして、岩間から顔を出してくれたのは
同じく夜行性の海洋生物の代表格
タコだった

咬まれると毒にやられるらしいよ、サメハダテナガダコ

サメハダテナガダコ
体表に白いゴツゴツがある
ライトを当てると見つかった!と言わんばかりに
岩にすっと体を寄せて同化していく

昼には見られない夜の顔役たち

スキルアップを志して本当によかった

ダイビングスキルの向上に向き合って
本当によかったと思う

これほどゆっくりと
海を楽しめるようにはならなかったろう
未熟な頃にも十二分に楽しかったが
当時、今のスキルがあればもっと楽しめたと思う

スキルに向き合い始めたことで
海に潜る頻度が高くなり
結果、いろいろな生き物に会うことができた

撮影も少しはできるようになり
新たな海の楽しみ方を知ることができた

いろいろなポイントに潜る機会を得たし
いろいろな海があることを知った

行ける範囲、遊び方も広がった

深く潜ることができるようになり、
浅場にはいない生き物たちに出会えた

長く潜ることができるようになり
じっくりと生き物を探したり
撮影したりできるようになった

そして今日、夜の海に潜ることができた
スキルに向き合うようになって
本当によかった


今回のポイント

  • スキルが上がると同じポイントでも
    違う顔を見ることができる

  • 長く潜れるようになれば
    じっくりと生き物を探せるし
    一度でたくさんに生き物に会えるようになる

  • 深く潜れるようになれば
    浅場にはいない生き物に会えるようになる

  • 夜に潜れば、生き物本来の色が見られる

  • 夜にしか見られない生き物たちもいる


今後も潜り続けるし、
まだまだスキルは未熟なところもあるし、
きっかけとなったモルディブはまだ先だし、

とはいえ、ちょうど20話、ちょうど年の終わり
ここらでいったんの一区切りだろうか

あとは何度か、
振り返りように復習ポイントをまとめたり
写真を整理したりしようかな
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