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「スキル上達はエア消費と写真に現れる」脱・初心者ダイバーを目指すログブック|海心地 LOG No.13

海の楽しさに浮かれ、その場のノリで
大いにスキルが不足していてるにも関わらずモルディブ行きを決め、
今さら焦ってスキルに向き合っている
ひかるです

練習の成果、仕上がり具合を確認するため
本年3度めの石垣ダイブ旅行!

スキルの仕上がり具合の確認に三度、石垣へ

これまで磨いてきたスキルの
最終確認と意気込み、
11/17金、三度、石垣へ

しかし南の島に来たとは思えぬほど
北風が強く、曇天で、船は揺られる
正直寒い
なんで・・・

基本的に晴れ男なんだがなぁ
南の方に風を逃れて宮良湾

そして今回はダイビングスキルだけでなく
写真のレベルアップも図りたい

ということで
アームシステム、ストロボ、
そしてマグネット式のワイドコンバージョンレンズ!
買っちゃいました!

しかしこれがなかなか忙しないの!
レンズが外れないようにカメラ抱えてエントリーして、
ストロボをオンにして
アームの位置を調節して
光量を調整して
レンズカバー外して
撮影モード変えて
構図のために移動して
ピント合わせて撮影して
またカバーして

いそがしー
そのうち慣れるかなとも思いつつ
ついついモード変換忘れたり、
小さい生物撮りたいのにワイコン外し忘れたり、
アームの位置調整忘れたり、
光強すぎて魚逃げたり

スキル上達はエア消費に現れる

そんな1本目を楽しんで
船に戻ると驚くことが!
エアが100残ってる!

たしかに意識はしているし
やや抑え過ぎな感もある
若干の頭痛
とはいえ45分潜っていて100残るとは・・・

これならもう少し吸っててもよさそう
バランスを見極めよう

そうして調子こいてたら2本目
船に上がってきたら
セカンドの一番表側の蓋のような部品がない
フェイスと呼ぶそう

ずっと咥えてたのに、いったいいつ??
こんなとこ外れるんだ!!

波が高く、皆でロープに捕まって安全停止していたので
その時に人かロープにぶつかったか
上がるときハシゴに当ててしまったか

ガイドの深野さんが5分で見つけて来てくれました
すごい・・・絶対見つからないと思った・・・
以前はフィンを拾いに行かせ
今回はフェイスを探しに行かせ
本当に申し訳ない

そういえばフィンも変えた
初の自前のフルフットフィン
快適!脱ぎ着がラク!

そもそも泳ぎも前より上達した気がする
足を動かす回数が減った
大きく進む必要のないときは
足全体を動かすのではなく、
最小の動きでひょいと進むこともするようになった

そしておそらく、キックを始め
いろいろなところで無駄な動きが減っているからこそ
エアの消費も抑えられているのだと思われる

やっぱり回数や頻度って大事!

いろいろと得るものがあった1日めだが
船に上がるとやっぱり寒い!!
こんなはずでは~

波が高いが海中は穏やか

2日め11/18土

今日も曇天、昨日より風はまし
だけど若干酔いかけ・・・
アネロン飲んでるのに・・・

さらに南に逃れて竹富島の南まで

船が揺れるので準備も少し怖い
揺れのタイミングを見てエントリー
流されないようにロープ潜行

海の中は一転して穏やか
そして温かい
白い砂底に青い海でサイコー

スカシテンジクダイの舞う根で撮影
ワイドらしい写真を撮れた気がする

竹富島の南でスカシテンジクダイの根

そしてイソバナ
イソバナは潮の速いところに咲くというが
本日はそこまで潮はない
安心したような
早い潮の経験を積めず残念なような

そしてイソバナにはクダゴンベ
ダイバーのアイドル
赤白の可愛らしい魚

そろりと近づいて撮影
一緒に潜ったダイバーさんの
その場を離れる際のキックで魚が逃げてしまった
自分も気をつけないとと思った直後のこと

逃げた先に近づいて撮ろうとして
私も結局逃してしまった・・・
逃げた直後だったんで、まだ警戒中だったんだね、きっと
生き物って難しいね

イソバナに休むクダゴンベ

2本目、同じポイントで再度クダゴンベに挑戦したり
3本目、少しだけ離れた場所でデバスズメやチンアナゴを見に行ったり
竹富南、好きかもしれない

しかしチンアナゴ
こいつら神経質すぎる
伊豆海洋公園と違って集団でいるから見つけやすくはあるけど、
数m離れてるのに隠れていく・・・
ぜんぜん近づけない
ぐぬぬ

今日は多少エアをしっかり使ってみたが
それでも100近く残っていた

師、林さんにも聞いてみたが
100残ってれば十分とお墨付き

急にエア消費が減り、自分でも驚いていると
見ていてそうだろうと思ったとのこと
それだけ動きに無駄が減っている、と

無駄を減らすためには
慣れはもちろん重要だが
落ち着くことがとても大事だと
個人的には感じている

そして落ち着くためには
早めに準備を整えること
そして次の行動を準備中も
海中でも想定しておくこと

そうすれば
ポイントに着く前に
泳ぎながらカメラの設定をポイントや
生物に合わせておくこともできるようになり
撮影のときもバタバタしなくて済むようになってきた

もちろんその余裕がないときもあるが
早めの準備、次の行動の想定、
この2つを意識しておくだけで
いろいろなことがだいぶ変わると思う

スキル上達は写真に現れる

3日め11/19日
海はだいぶ穏やかになり
朝から太陽も顔を出し
ようやく南国ダイビングが始まったよ!

前回前々回で
すっかり行き慣れた大崎へ

コガメに出会い、
正面からゆっくり近づく

ワイコン(ワイドコンバージョンレンズ)は
広い範囲が映せる反面
対象が相対的に小さく写る
なので大きく写そうと思うと
思い切って寄らないといけない

少しずつ距離を詰めたのだが
距離感が掴みづらく
最後は鼻先にコツンとレンズを当ててしまった
ごめんよカメちゃん

コガメちゃん、向こうも好奇心旺盛で鼻先を寄せてくる

マクロでは
ハタタテシノビハゼと
共生するコシジロテッポウエビを
タイミングよく撮影できた

ハゼが周囲を警戒して
安全ならエビが出てきて
砂を掻き出したり掃除する

ハタタテシノビハゼと共生するコシジロテッポウエビ

そして、そういった瞬間を撮影しようと思うと
スキルの上達が不可欠

着底がどんくさいと生き物は逃げちゃうし
呼吸が荒くても隠れてしまう
そっと止まり、そろりと近づき、静かに撮る

そのためには、そっと着底するための中性浮力
そろりと近づく器材や体の扱い、フィンの扱い、
周囲をちゃんと確認し、静かに撮影する
呼吸や心の落ち着きが大切になってくる

それだけではない

いい写真を撮ろうと思うと
生物の特性・動きを知る必要がある

舞うように群れるアカネハナゴイは
時々すっと同じ方を向く
ハゼには共生している仲間やエビが居て
警戒が解けるとエビが出てくる
リラックスすると美しいヒレを広げる魚や
口の中で育てている卵をふっと吐き出す瞬間があったりする

姿形もそうで
透明で見にくいエビや
複雑な形のウミウシなど
事前に知っておかないとどこにピントを合わせるといいか
どんな向き・構図がいいか分からない

まぁ、そんな訳で
家やiPadの中に、どんどん図鑑や写真集が増えていくのよね・・・

そして今年最後の石垣ダイブ3日め3本目
ウミウシですよ!
私の好きなイロウミウシ系ですよ?

クロシオイロウミウシに、
さらに色が淡めで柄がシンプルという
好みドンピシャのミゾレウミウシ

ミゾレウミウシ、形はかわいく、色は淡めで柄がシンプル

時間をかけてじっくり撮影!
ひゃっほー!かわゆい!!
ありがとう!TG6の顕微鏡モードとマクロモード!

エアは100残ったし、
林さん深野さんにもスキルの成長を褒めていただけたし
来春に向けて、ようやく少しだけ
安心と自信を得られた花丸大満足の1本でした!

ところで生物の特定がなかなか難しい

似た模様の魚はいっぱいいるし、
海から上がるころには細かいところは忘れてるから
図鑑との照合もなかなか難しいし、
そもそも知識が足りないし

ニセアカホシカクレエビと教えられたものが
図鑑を見るとナデシコカクレエビのように見受けたり
コールマンウミウシとログボードに書かれていたが
クロシオイロウミウシのようであったり
柄の付いたイロカエルアンコウなのか
珍しい黄色いクマドリカエルアンコウなのか分からなかったり

できれば正しく認識したいけれど
なかなか難しいの


本日のポイント

  • スキルの上達はエア消費に現れる
    ジタバタしなくなり、無駄な動きが減り、
    落ち着きや心の余裕が出てくる

  • スキルの上達は写真に現れる
    浮力コントロールが巧くなると
    そっと近づき、しっかりピントが合うようになる


ようやく、多少安心できる程度の仕上がりが見られた
ほっと一息つきつつ、以前に触れた
海中でじっとしてみることの効能をまとめてみたいと思う
次の話へ

ちなみに、石垣島でいつもお世話になっているショップさん
とてもオススメなのでここで無断でご紹介

石垣島ジーフリーダイビングサービスさん
トイレ・シャワー完備の大型クルーズ船で
ゆったりじっくり大人向けのガイドをしていただけるショップさん
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