見出し画像

いい医者は、医者いらずな生活をおくるためのメンターになってくれる人だと思う。

ここ数年、ずっといい歯医者さんを探していた。でもネットで探してもなんだかいまいち信じられないし、いわゆる『いい歯医者さんリスト』っぽいムック本なんかを見ても、どんな基準で選定していいのかわからない。

そんなこんなでのらりくらりとしていたら、以前治療した歯がいよいよ痛みだしてきたのでいよいよ困っていたところ。家の近所にあり、気に入って通っている長生館の先生が、「わたしいい歯医者さん知っている」と紹介してくれた。ちなみに、この先生は齢90を超えており、その歴史の深さなのか、先生の人徳なのか、とにかく顔が広い。

というわけで、紹介してもらった歯医者さんに行ってみたところ、結論すっごくいい歯医者さんだった。

初診では、すぐに治療してくれると思いきや、みっちり1時間『何故、虫歯になるのか?歯周病になるのか?』といった話を丁寧にしてくださった。 また、虫歯を防ぐための具体的な日用ケアの方法、息子のために、子供の歯の成長についての知識などまで教えてくださった。

歯医者さんが冒頭で私に言ったのは、

「何事も、無知ではいけない。ただしい知識を知り、日常的なケアをすることが何より大事」。というのも、「僕たちしか治せないこと、たとえば外科的な治療が必要な場合なんかは僕たちがやるけれど、大事なのはまず虫歯にならないこと。それは、君がいかに普段から取り組むかにかかっている」と。

そうなんです。
歯医者にたくさん通ったからといって、一生虫歯にならないわけではない。こういった医院の、熱心な先生を通じて、正しい知識を身につけて、日常的にどうケアしていけばよいのかを学ぶ。そして、継続できるように、定期的に先生のところで検診を受け、うまくできているか見てもらったり、小さな悩み事を相談してみたりという時間をもうける。

これが、正しい医者との付き合いかたなんじゃないかなと最近思う。

そう思うと、私なりのいい医者の定義とは、専門領域においてとにかく熱心で腕がいいだけでなく、患者もう治療しに来なくなるように、面倒をみてくれる医者。となりそうだ。

医者いらずにするための、健康的な生活を送れるように、具体的な知恵をつけてくれ、さらに応援してくれる。 

それって、すごくかっこいい。私も、仕事の領域は全く違うけれど、自分の仕事にのぞむ態度として、そうありたいなと思った。

とにかく、いい歯医者さんに出会えてよかった。毎日のケア、がんばります。

#いい医者の定義 #医者 #仕事 #メンター #生活

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?