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看護師が、介護施設で働くと言うこと。

こんにちは(^^)

アルバイトで、訪問入浴やデイサービスなど介護施設で働くことがありました。

介護分野で働くと、自分が身につけてきた感覚と異なることがあって驚くことがあります。
特に、清潔概念は違うなぁと感じます。

私は派遣で働く前は病院で働いていました。

病院だと、と言いますか看護師になるための教育としてスタンダードプリコーションは基本と学びますね。


標準予防策(スタンダードプリコーション)とは?以下「公益社団法人日本看護協会 労働者の感染管理」より抜粋です。

標準予防策は、汗を除くすべての血液・体液、分泌物、排泄物、創傷のある皮膚・粘膜は伝播しうる感染性微生物を含んでいる可能性があるという原則に基づいて行われる標準的な予防策です。感染が疑われる、または確定しているかどうかに関わらず、医療が提供される場においてすべての患者さんに対して行われるものです。標準予防策の主な内容は、手指衛生(手洗い、手指消毒)、個人防護具(手袋、マスク、ガウンなど)の使用、呼吸器衛生(咳エチケット)ですが、その他にも、周辺環境の整備やリネン類の取り扱い、患者さんに使用した機材・器具・機器の取り扱い、安全な注射手技などが含まれます。

看護職は、スタンダードプリコーションに基づいて感染予防をすることを教育され、手指消毒のタイミングも厳しく指導されますよね。

それが、初めて訪問入浴に行った時は衝撃でした…


病院だと、体に触る時や傷の処置をする時はもちろん手袋をします。

入浴や陰部洗浄をする時は、エプロン、手袋は必須です。

しかし訪問入浴では…

おしりにアズノール素手で塗ってるー!!

入浴中も何も感染防御してないー!!


(陰部を洗う時も素手の職場もあります………。)

私がお世話になったところだけかもしれませんが…


ちょっと衝撃が大きかったです。

オムツ扱うのも素手ですし…


この感覚も事業所によって差はあって、
軟膏類を塗る時は手袋を使って、と指示しているところもあれば、 利用者さんの家族が手袋を使われるのを嫌がるからあまり使わないようにして欲しい、と言われることもあります。 気分を害するから、と。
しかし、私は気分を害するから、危険なことをしても良いとは思えないのです。

もし、利用者さんが感染する可能性のある菌を持っていたら… 次の利用者さんに感染させてしまう可能性だってあるはずです。
事業所によっては、1件終わった後に、手も洗わないで次のお宅に向かうこともあります。 絶対に手洗いしている事業所もありますが…

自分達の身も守れません。

気分を害する前に、目の前の人を守らないといけないと感じてしまいました…。

もちろんこれは私の視点であって、どう感じるかは、それぞれの立場で違うと思います。

 人の触れ合いや、暖かさ、家族にケアされているような安心感を提供したいが為のやり方だと言う意見もあると思います。 介護分野のやり方・考え方を否定するつもりはありません。

ただ、安全を守るという意味では必要な視点かと思いました。


私が感じたことなので、間違っていることもあるかもしれませんが、介護分野で働くことを考えている看護師のみなさんのお役に立てればと思います。

今回は医療と介護の現場の違いを感じたお話でした。

清潔概念、働く場所によってこんなに違うなんて。驚きです。

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