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【日記2023/10/9】映画感想

・2300字弱

#ネタバレ #ネタバレ感想 #アマプラ

・当日記は、覚書が第一の目的であり、読者氏が読んでいて楽しい文章を必ずしも心がけているわけではない。ご了承!

#ファンタスティック・プラネット

・何、この……何?

・グロテスクな映像を1時間観ました。ストーリー性があるやね。グロさの演出を目的としたストーリーが。


#ルパン三世_THE_FIRST

https://www.amazon.co.jp/dp/B087P6Q112

 もう擦り切れるほど繰り返し観ている。

 私のフェチの一つに「この2人は地球の裏側同士に生まれたとしても絶対に巡り合うだろうなという、必然の出会い」というのがあって、ルパン三世 THE FIRSTにはそういう栄養がある。


#シン仮面ライダー

・7/21からアマプラで公開されたので観たけど、これはだめだね。シンゴジが良すぎたために、世間では庵野さんは過大評価されているよ。この映画がいかに駄作なのかについて1200文字程度書き、そしてメモ帳へ移行させた。一つだけ言えるのは、これは私が成人してから視聴した全ての映画(たぶん200本前後)の中で、これを超えるほど脚本が稚拙な作品はなかったということだ。


#TENET

 相手の言っていることの意味が理解できないとき、その原因は「話し手の説明力不足」と「聞き手の理解力不足」の2つが考えられ、そのどちらの比率が大きいのかは、当事者同士にはわからない。それは創作物でもそうだ。

 TENETを視聴した方々の中では、「考察厨によるブログ記事によると、設定に矛盾もないし、伏線も全部貼られているのだから、これは自分の理解力が低いから面白さが理解できなかっただけで、きっとカリスマ的な映画に違いない」と推測され、勝手に株が上がっていく。

 カリスマ性のある凡作の作り方は、👆に加えて、「文脈の用意や、世界観の作り込み、それ自体を面白味とする」「謎を用意し、それを回収すること自体を面白味とする」というのがある。TENETはそれであった。

 そんな脚本、目を瞑っても書けると思うのだけど。

 ジャンルは、SFだったとしても、ハードSF(:厳密な科学考証をしているSF)ではない。銃弾が銃口に戻っていくシーンとかを見て「空気抵抗は銃弾の頭側にあるのか、尻側にあるのか、どっちなんだ。おそらく頭にあるのだろうけど、それはそうと銃弾の尻の空気は跳ね除けられるのだから、そのエネルギーはどこから来たのか?」とか、「銃弾が銃口に戻ってきそうなのを確認してから、銃を発砲する意思をなくして銃をしまったらどうなるのか」というツッコミ所を思いついてからは、それに類似するツッコミ所が次々に思い浮かび、真面目に見る気が失せてしまった。

 なんというか、映像作品には説得力がある点が長所であり短所だなと思っている。私は「事実は小説より奇なり」という慣用句には同意するけど、仮に「事実は実写映画より奇なり」という慣用句があるなら、それはには同意できない。実写映画では、どんなに必然性がなく、科学的な裏付けも、伏線も何もない突拍子がない事象が起こっても、「でも起こってるしなぁ」と思わせられてしまうほどに説得力が高い。文字情報しかない小説では「でも起こってるしなぁ」と思わせられるだけの説得力が低いために、突拍子もないことを起こそうと思ったら必然性/科学的裏付け/伏線を用意しなければいけない。


#アラジン

 これはホンマによかった。ジーニーがずっとLoveだった。自分、「物理攻撃がまるで通用しなくて、見てると頭がバグりそうになるキャラクター」がフェチだな。映画The Maskとか映画クリスマスカンパニーもフェチだった。


#2分の1の魔法

 冒頭の「魔法より科学の方が習得が楽だったので、人々は魔法を使うのをやめた」というのはいいけど、人々の間で全く魔法に関する研究が進んでいなかったのは理解しがたかった。

 作中にスマホが存在するということは、当然物理学が発達している。人々の中には「物理の仕組みを究明したい」という強い欲を持った個体がたくさんいるはずであり、それなら魔法について興味を示す個体も当然存在するわけで、魔法について体系だった学問も発展していないとおかしいと思う。

 しかし、発展していなかった。

 「皆は気づいていないけど主人公だけが気づいていること」がたくさんあり、終盤には、主人公は魔法について学生に教える立場になっていた。

 主人公が人類未踏の発見をする物語を書くなら、主人公が皆と違った行動原理/思考原理によって行動した結果に発見があって欲しい。どこにでもいる普通の青年が思いつくようなことは大抵先人に思いつかれている。作中の種族にそれくらいの多様性がないと、スマホが発明されることは、ないんじゃないですか! 奥さん!

 他にもたくさんのツッコミ所があったので「世界観がペラペラだな~」と思ってからは全く没入できなかった。


 やはり脚本においては、「面白さを足すこと」と同じくらい、「面白くなさを引くこと」が大切だよなと思っている。

 面白くなさには「積極的な面白くなさ」と「消極的な面白くなさ」があり、前者はメモしておくと自分の創作に役に立つ可能性がある。

 もっと「この映画、面白くなかったな」と思う映画はたくさん見ているけど、大体の場合は消極的な理由によって面白くないので、覚書きしても自分の創作には役に立たなさそうだと思って、ここには書いていない。


・おわり




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