はじめてのジャズバーは、幼い頃の美しい記憶を思い出させてくれた
6/28(金)
Jazz Club SOMEDAY
佐藤達哉 ts 4 Tenor Sax
竹野昌邦 ts、内山正博 ts、鵜木孝之 ts、瀬田創太 p、早川哲也 b、関根豊明 ds
音楽の記憶を思い返してみる
音楽と私の接点を思い出すと、やはりどうしても生まれ育った環境から染み付いていたような気がする。
父と母は吹奏楽部で出会い、音楽を仕事にすることはなかったけど夕飯時には父の好みに合わせた音楽が毎日流れる家だった。
両親共に歌が上手い。
母の十八番はガラス坂。
父の十八番は思い出せないけど、好きな歌手はちあきなおみ。
POPSもクラシックもJAZZも聴いていたはず。
成長とともに姉はバンドを組み、
私も吹奏楽部に入り、
父は夕方にクラリネットの練習をする、
そんな家族。
だけど私の生活から音楽というものがとても遠くに離れて、そしてまた近くに戻って来た時にサックスプレイヤーである竹野昌邦さんを知ったのです。
何も知らないから聞こえるもの
竹野さんを知りたいとnoteに書いたことが竹野さんファンの目に止まりX(Twitter)で交流が生まれ、出演情報や色んな場所で活躍されていることを知るたびにいつか生音を…なんて願っていたあの日から2年。
「ジャズBARへ行こう」
急に思い立ったのです。
ジャズバーを知らない私は、生演奏を聴きながら飲み食いする状況が全く想像できなかったけど行けばなんとかなる!行きたい気持ちが大事!全てはそこ!
ワクドキ止まらぬまま現地へ着いてまずビックリ。
竹野さんがいるー!
お店の前にいるー!
話しかけるかかけないか一瞬迷ったけど、竹野さんの生音目的で来たんだからと思って声を掛けさせていただくと、なんとも気さくにお返事してくれてめちゃくちゃ優しい。
ただただ嬉しい。
コレだけで来た甲斐あるよね。
そうだよね。
お店の雰囲気はとても良い。
全体が見える端の最前列へ座って頼んだ緑茶とカシスオレンジ。サウナ終わりで向かったため(なぜ)汗だくカラカラの体に沁みた〜〜美味しそうなフードメニューもたくさんあったのだけど私は絶賛ダイエット中のため揚げ物パラダイスを横目に豆腐サラダを頼みスタンバイ。
こんなに目の前でプロの演奏を聴くことははじめて。
音楽のことは何もわからないけど、ただカッコよかった。
テナーサックスなのに4人とも音が違うのはなんで?
楽器の違い?吹く人の違い?
照明に当たってサックスがキラキラするの好き。
ウッドベースって弦がビョーンってするよね。
初めてみた。釘付け。
音を楽しみ音楽で人が繋がる空間。
はじめて体験する知らない世界。
息を使って人が生み出す音って
声と似ていてなんだか記憶に残る。
幸せな夢が見れそうだと思った。
美しさの記憶。
家にいくつかの楽器があったからよく触っていた小さい頃の私。
一つ押さえると色んなところがパカパカ動くクラリネットが大好きだったことを思い出した。
決して大きくない本体の中に
精巧なパーツがびっしり並び動く。
その作り込みを美しく思っていた幼い頃の私。
今日の今日まで思い出さなかった感覚的な記憶が脳の前の方へ動かされたので、この勢いのままmomotangleを描いてみよう。
この感覚があるときは
いいものが描けると知っているから。
また聴きに行くときには
次はどんな記憶が蘇るのか
私自身が一番楽しみ。
この日から1ヶ月少し経った
8月に絵が完成しました。
いいもの描けたよ。
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