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ストア哲学〜感情をコントロールするヒント〜

ふと耳にしたストア哲学に興味を持ち始めたので、少しご紹介です。

ストア哲学は紀元前3世紀ごろの古代ギリシャで生まれた哲学です。
「ストイック」という言葉の語源になった哲学ですが、日本語の”ストイック=禁欲的”とは少し意味合いが異なります。この哲学の中心には、自分のコントロールできることと、できないことを明確に区別し、感情を適切に管理することがあります。
今日の情報過多でストレスフルな社会において、このストア哲学のエッセンスを意識することで、少しでもストレスから解放されるのではないだろうかと思って、いろいろなストア哲学に関する書籍を読んでみました。いくつか自分も実践したいなと思うことがあったので、備忘録も兼ねて列挙します。

図書館ってすごく便利で経済的で最高です!!

ストア哲学の基本概念

ストア哲学では、「コントロールできるもの」と「コントロールできないもの」の区別が重要視されます。コントロール可能な要素には自分の「行動」、「判断」、そして「反応」が含まれます。対照的に、「他人の行動」、「天気」、「過去の出来事」などはコントロールできません。ストア哲学者たちは、この区別を理解し、コントロール可能な要素に焦点を当てることで、心の平静を保つと同時に、最終的には幸福を達成する方法を教えています。

コントロールの可否が重要です

実生活での応用

職場での対人関係のストレス

職場での人間関係がしばしばストレスの大きな源となります。例えば、同僚や上司から不合理な要求や要望があった場合、ストア哲学を応用して、これらの要求や行動をコントロールすることはできないと認識し、どう反応するかを自分で選ぶことが重要です。冷静に合理的な境界を設定し、自分の職務範囲内で対応することで、感情的な衝突を避けることができます。さらに、営業職で契約獲得を目指す際には、顧客の意志がコントロールできないことを理解し、資料作成やプレゼンの準備に注力します。しかし、結果についてはコントロールできないため、契約が取れなかったとしても自己責任を過度に問わず、事前の準備が不十分でなければ自分を責める必要はありません。

人間関係がストレスの全てだと思います

家庭内での予期せぬ出来事

家族の誰かが病気になるという予期せぬ事態は時折発生します。このような場合、病気そのものはコントロールできないかもしれませんが、サポートの方法や取るべき態度は自分で選択できます。積極的に情報を収集し、必要な手配を進めることで、状況を効果的に管理し、不安を軽減することが可能です。特に、小さな子供が病気の場合、親として感じる不安や罪悪感は自然な反応ですが、これらが子供の健康を改善するわけではありません。そのため、適切な医療と快適な環境を提供することに集中し、自身の感情も適切に処理することが重要です。

ついイライラする自分、反省しなくては

個人的な失敗や挫折の経験

仕事やプライベートでの失敗は避けがたいものですが、ストア哲学によれば、それをどのように捉えるかは自分の選択に委ねられています。失敗を学びの機会と見なし、次に同じ状況に直面したときより良い選択をするための準備をすることが、成長につながります。失敗の原因を「コントロールできるもの」「コントロールできないもの」に分類し、過去に起こったことを過度に悔やむのではなく現実を受け入れることが重要です。ストア哲学では現実を受け入れることで苦痛から解放されると教えられています。失敗は避けられない人生の一部として受け入れ、感情を抑えるのではなく、感情を認識し理解することが重要です。感情が高ぶった際には、深呼吸や瞑想、散歩をして気分を一時的に変えることで感情を落ち着かせることができます。

感情とうまく向き合えば最強!!

最後に

ストア哲学は、外部の事象に振り回されることなく、内なる理性に基づいて生活することを推奨しています。この哲学のエッセンスを日常生活に取り入れることで、ストレスの多い状況でも冷静に対応し、より充実した生活を送ることが可能です。特に、感情の揺らぎはストレスに大きく影響を与えるとされています。したがって、感情を適切にコントロールすることが平静を保つための重要な鍵となります。僕自身も感情のコントロールに苦労していますが、日々の実践を通じて少しずつ改善していくことを目指したいと思いました。

最後まで読んでくれてありがとうございました。

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