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読書の記録 〜ごはんとおやつを考える〜


やっぱり借りてしまいました

コウケンテツさんの

『本当はごはんを作るのが好きなのに、
 しんどくなった人たちへ』

そして同じ料理本の棚よりあれもこれも・・・

『勝間式 超ロジカル料理』

勝間さんは
ヘルシオとホットクックに囲まれた食生活、
のイメージ、って、
どんなん???
パラパラと中を見たら
すっきり美しいキッチンに
お料理も美味しそう!
しかも作り方はロジカルで無駄がない。 
パッと見だけの料理本より
うんと参考になりそう。

だけど、本当は

「ムダなものに囲まれて
 暮らすのも幸せと知った」

♪ もう恋なんてしない/槇原敬之

この歌詞が大好きです。

📕📗📘📙

どの本も
まだしっかりは読んでないけど
共通してそうなのは

〝何を食べるかよりどう食べるか〟

家のごはんに「正解」はなく
その日その時、おいしいな、と食べられたら
それほど幸せなことはないと思っています。

お店で食べるような〝おいしい〟ものより
むしろ〝味の無い〟ものを
食べたくなる時もある、
何もかけない冷奴、何もかけない納豆、
切っただけのトマトや、きゅうり、
白ごはん・・・
そういうものを「あぁ、おいしいなぁ」と
しみじみ食べている時
「料理」と「調理」の違いは
こういうことなのかなぁと思うのです。

いちばん困るのは
〝何を食べたいのかわからない時〟
ごはんを作るのがしんどくなるのは
大抵〝献立が浮かばない時〟なのです。
自分の食べたいものがわからないなんて
なんと贅沢な話でしょう
そしてその罪悪感みたいな思いが
より自分を辛くさせているようにも感じます。

土井善晴さんは「一汁一菜」を提唱され
あのやさしい口調で
「なんでもお味噌汁に入れたらええんです」
とおっしゃるのを聞いて救われた人は
私も含めてたくさんおられると思います。

コウケンテツさんは
「その一汁一菜さえも無理な時」もあると。
そんな時はインスタントラーメンで
いいじゃない、と。
インスタントラーメンは
伝説の家政婦、志麻さんも
時々食べる、とおっしゃってましたね。
でも、お2人とも料理を仕事とされているから
アレンジしたレシピを紹介されています。
願わくば
「インスタントラーメンは
 袋に書いてある通りに作ったら
 もうそれだけで十分なんです」と
そういう方たちにこそ言っていただきたい、
そんな気もします。

私だって余裕のある時は
もやしや白菜を麺と一緒にゆでて
チャーシューもあったりなんかすると
そりゃおいしいに決まってます。
でも、素ラーメンに失礼じゃない?
メーカーで試食に試食を重ねて
出来上がった麺とスープ、
それが完成形だと・・・信じています

「お料理したいのは、ちゃんとしたいから
 ちゃんとしないといけないものだから、
 料理するのが辛いのです。
 ーーーーー
 手を抜くのではなく
 『力を抜く』『要領よくやる』」

土井善晴『くらしのための料理学』

麺とスープだけの素ラーメンを
ラーメン鉢に入れ、
お盆にのせて
手前にお箸、箸置きも忘れずに。

この「箸置き」が大事。

小さな「箸置き」があるだけで
食卓が整い、ちゃんとした感じになると
思いませんか?
自然と「いただきます」と
手を合わせられる気がしませんか?

📕📗📘📙

有元葉子さんの

『簡単料理は簡単か?』

タイトルからして簡単でなさそうです。
パラパラめくると
「ほうれん草のおひたし」が
見開き写真ページにありました。

で、思い出したこと

5年前、五十路を迎え
握力がなくなってきたのか
ゆでたほうれん草を
前ほどぎゅーっと握れなくなりました。
でも、その時気づいたのです。
そのくらいがちょうどいいんだと。
何事も力を抜いていこうと。

📕📗📘📙

『餃子のおんがえし』

「おいしい」っていうのは
誰がなんと言おうと
自分はこの食べ方が好きだ
この味が好きなんだ、っていう
とても個人的な話。
誰かがどんなに「おいしいぃー」と言ったって
食べてみるまではわからないものです。

私の餃子はシュウマイみたいで
餃子らしくないから、
あんまり人様にはおすすめできなかったけど
「トマト餃子」だけは
密かに自信作だと思っていたのです。
そしたらなんと、じろまるさんも
「トマト餃子押し」で
こりゃますます自信を持っていこう!と
久々に「トマト餃子」作って食べました。

私のは、豚ひき肉に玉ねぎのあらみじんと
しょうがのみじん切り、
味付けに味噌を入れて混ぜます。
そんなに練りません。
皮の上に肉だねを広げて
ミニトマトのくし切りをひとつのせ
一緒に包みます。
バジル、青紫蘇などを入れたり
タレをレモン汁とかんずりにしたり

とろっとあっつあつのトマトに
気をつけながら
はふはふ食べる夏の餃子
ビールでもワインでも日本酒でも!

じろまるさーん!note フォローしました!

「私です!みどりです、正真正銘みどりです!
 (歌舞伎町も大阪も働いたことないけど)」

📕📗📘📙

白崎茶会の小麦粉、卵、乳製品を使わない

『へたおやつ』

昔はアレルギー対応とか特別な感じで
そうは言っても
やっぱりバターや卵を使った方がおいしいし、と
ずっと思ってましたけど
こないだ初めて食べた
スタバのプラントベースのティラミスが
えらいおいしくて
もう時代は変わっていると実感。

📕📗📘📙

一方でかたくなに甘くて濃厚そうな

『イタリア菓子図鑑』

〝醜くておいしい〟ブルッティエブォーニ
これ、何年も前にくるみで
砂糖の量も減らして作ったけど
作る途中はねちねちと、
焼き上がりはゴツゴツと
なんかくせになりそうなおいしさでした。

イタリアのお菓子、クッキーもケーキも
どれもおおらかで、人の手が感じられ
手でひょいとつまんで食べるのが
一番おいしそうです。

『香るスパイスレシピ』

〝スパイス〟〝ハーブ〟
そう聞いただけで「こなれた料理」が
出てきそうだけど

「スパイスとハーブは使いよう」

効かせないと意味がないけど
効きすぎると嫌味になる。

適度な刺激は脳の活性化に良いそうで
「じゃ、カレー食べといたらいいか!」
そう、それでいいんですけど、
それだけじゃない「こなれた料理」も
ぜひ挑戦してみたい、
そんな気持ちもわいてくるかなぁと。

わが家に常備してるスパイス、といえば

胡椒、山椒、クミン、シナモン、
カルダモン、ナツメグ、七味、
しょうが、にんにく、唐辛子、、、

私、山椒が好きなのです。
実山椒のそうじをしながら
山椒が超小粒のみかんみたいで
立派な柑橘類だと気づいた時のあの感動!

そういえば七味も
「陳皮(みかんの皮)」入りのが好きで。

でも甘いみかんは
「あったら食べる」くらいなんだなぁ。

「山椒は小粒でもぴりりと辛い」
  ⇅
「独活の大木」

これは子供の頃から背が高かった私の
「小さいものへの憧れ」の
ひとつなのかもしれません。

〝スパイス〟〝ハーブ〟も
和食の〝薬味〟となると
ねぎ、しょうが、みょうが、紫蘇・・・
むしろたっぷりの方が
うれしかったりするのはおもしろい

洋食は混ぜる料理
和食は和える料理

と書いてあったのは土井さんの本だったかな

📕📗📘📙

『食の思想』

小林カツ代さんといえば
片方だけの肩がけエプロンと
フライパン肉じゃが、
料理の鉄人、、、

今では雰囲気のよく似たお弟子さん
(本田明子さん)が
カツ代先生の味を
守っておられるようですが
カツ代さんのパワフルさを知れば知るほど
今はもう「本田先生の味」で
いいんじゃないかなぁ、
なんて思ったりもします。

料理には土地柄、お国柄、
何より人柄が大いに関係すると思うのです。


飾らず、おおらかに、
失敗もしながら、
こだわりのないごはんとおやつを
作っていけるように、
そんな人になりたいなぁと思うのです。

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