最上峰行 Takayuki MOGAMI

東京交響楽団オーボエ・イングリッシュホルン奏者。桐朋学園大学音楽学部非常勤講師。東海大…

最上峰行 Takayuki MOGAMI

東京交響楽団オーボエ・イングリッシュホルン奏者。桐朋学園大学音楽学部非常勤講師。東海大学教養学部芸術課程非常勤講師 Tokyo Symphony Orchestra Oboe & Englishhorn

最近の記事

リハーサルで起こった事。これから起こる事。

昨日の椿姫のリハーサル。ツイートが沢山シェアされて、皆さんの目に届いたとしたら、あの時間を皆さんと共有する事ができて嬉しく思います。偶然が重なり、涙溢れそうになる瞬間が沢山ありました。 そんな中、日本国内の演奏会でチャイコフスキー作曲の「1812年」を変更するというニュースが。 まず平和を心から想う音楽家は作曲家や演奏家の国籍で差別する事はしないでしょう。差別がある時点で平和には程遠い矛盾です。 そして1812年が作曲された時代背景や、表題を鑑みても、これまで散々演奏し

    • マエストロスダーンとの幻想

      久々のnote。Facebookに書こうと思ってましたが、長文になるので、久々にnoteに書いてみようとログインしました。 ※前回のnoteから繋がりがない文章になってしまいますがごめんなさい。 2021年の7月から続いて心が全く休めなかったアングレオケスタ全集プログラム(ラヴェルPコン、スペイン狂詩曲、新世界)の最後、幻想交響曲の本番がようやく終わりました。 幻想のアングレは名フィル×高関さん、東響×エッティンガー今回で3回目だったかと。牧歌的な優しいイメージを作り今

      • コロナ禍で個人レベルで行動した事

        前回の続き。さて個人レベルで行動にうつす事を決める時に何を考えていたか。 もちろん最初に心配したのは所属オケの経営状態ですが、オケに対する考えは前回のノートに。 ここでは個人レベルで考えた事を時系列で書いてみたいと思います。 演奏家はこれからどんな仕事が出来るのか 3月にオーケストラもスタジオレコーディングもレッスンも続々とキャンセルになる状態で、冷静に真っ先に考えた事は、この先は自宅からオンラインで何かやる事になるだろう。というよりオンラインで出来る事を探さなくては

        • コロナ禍で考えた「自分がオーケストラの為に出来る事」とは…

          前回の続きです。コロナの影響でキャンセルが続き、収入源である演奏会がなくなるというのは音楽家にとっては死活問題です。政府の保障を待っているよりも、まず自分で何ができるかと考えました。 東京交響楽団の一員として自分ができる事は何か所属するオケの演奏会が次々にキャンセルが続き、一楽員として何ができるかと行動すべきかいうアイディアですが、正直沢山思いつきました。元々色んなアイディアはすぐに出てくる方なのかもしれません。 ほとんど活用されていなかった東京交響楽団YouTubeチャ

        リハーサルで起こった事。これから起こる事。

          コロナ禍でとあるオーボエ奏者が真っ先に考えた事

          「次の定期のソリスト楽しみだなー」とか「あの曲シビアだから緊張するわ…」とか一喜一憂していたオケの日々が無くなったこの数ヶ月。 新型コロナウイルスのニュースが出始めた頃、たまたまオケの事務局で「コロナが日本に広まったら演奏会できなくなるかもですよね〜。何か対策考えてますか?」と冗談まじりに話していた事があっという間に現実になってしまいました。 オケによって対策はそれぞれでしたが、所属する東京交響楽団は3月上旬にニコニコ動画での無観客配信を2回試み、3月21日(土)には当時

          コロナ禍でとあるオーボエ奏者が真っ先に考えた事