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いじめが生み出した殺人鬼 悲しき結末  【ネタバレ有り】

こんにちは!

今日は映画「ヒメアノ〜ル」をご紹介させてください!この映画はRー15指定なので暴力シーンなどが多いです。苦手な方はご注意ください。

「ヒメアノ〜ル」とは、ヒメトカゲという体長10cmほどの小型爬虫類の事です。これは強者の餌となる弱者を意味しているそうです。

小さい事ですが、この映画は他の映画とは違う部分があるんです。ほとんどの映画は冒頭で映画タイトルが出てくると思うのですが。「ヒメアノ〜ル」はそれが途中で出てくるんですが。「ここからが本当の始まりなんだなあ」と思わせるような感じです。

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主演はV6の森田剛さんです。個人的には「学校へ行こう!」を見ていた世代なので、親近感があります!そして、何より演技が怖いです。でも見入ってしまいました。ジャニーズ感を一切消してしまうほど役にハマっていると思います。 

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映画のストーリーとしては、前半は濱田岳さん演じる「岡田くん」の恋愛・コメディパートと後半の森田剛さん演じる「森田くん」の殺人・恐怖パートです。一つの映画に二つの要素が混ざっていて、今まで見た事のない展開が新鮮でした!

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        ムロツヨシさんの演技もとても面白いです! 

「森田くん」は過去のいじめによって精神が崩壊します。それから、いじめの首謀者である「川島」を殺します。その後、今作のヒロインである佐津川愛美さん演じる「阿部さん」がターゲットとなってしまい、目的(殺したい)を果たすために近付いていきます。それを邪魔しようとしてくる人達を次々に殺します。警察官や一般人や友達も。感情のままに。

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また、印象的なシーンで「岡田くん」と「阿部さん」の性行為と「森田くん」の殺人行為が交互に映し出される場面があるんですが、忘れられないんですよね。このシーンが。一見、全く違う事のようで、根本にある「快感」は同じであるというような。なんか人間が恐ろしい存在にしか見えなくなりました。自分も同じなのかもしれないと。

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実は、「岡田くん」と「森田くん」は実は学生時代の友達で、一緒にゲームをしたりする仲でした。しかし、いじめを受けて登校拒否する「森田くん」を連れてくるように「岡田くん」は命令され、嘘をつき学校に連れてきます。そこで「森田くん」はクラスのみんなの前でオナニーをさせられます。そこから、「森田くん」が壊れしまいます。

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こんないじめを受けたら私だってその首謀者を殺したくなると思います。ていうか、先生とか止めろよって思います笑 でも、「岡田くん」の気持ちも分かります。森田くんを連れてこなければ自分がいじめの対象となるかもしれないという恐怖があったのではないでしょうか。

最後、「岡田くん」と「森田くんが」一緒にゲームをしている描写が出てくるんですが、胸が苦しくなります。だって、友達思いの優しい男の子が人を平気で殺してしまうようになってしまうんですから。

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「いじめは良くない」なんて、いつの時代にも使われているような言葉は使いたくないですが、この言葉しかないです。

自分も学生時代いじめられた事もいじめに加担した事もあります。なので、「森田くん」の気持ちも「岡田くん」の気持ちも分かる気がします。だからこそ、この映画が印象に強く残っているのかもしれません。

人間の嫌なところがたくさん見えてしまう映画かもしれません。でも、目を背けてはいけない映画でもあると思います。

世の中の「森田くん」や「岡田くん」達が希望を持って生活できるような世界になってほしい。

「ヒメアノ〜ル」是非ご覧ください!



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