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晴れ舞台のはずが、おばさんメイクに早変わり

今日は成人式のせいか、外出したら、きらびやかな着物を着ている女の子達や袴姿の男の子達をたくさん見かけた。

彼らを見ていると、自然と自分も20歳の頃に戻ってしまう。その時の自分は何をやっていたか?と。

当時の私は地方から東京に出てきた大学生だったのが、根が天邪鬼のため、人と同じことが嫌いだった。

当然、成人式に出て着物を着る、ということには全く興味がなかった。従って、お金を貯めて振袖を購入する、などということもしなかった。親も特に成人式のために、何かをしたわけではない。

しかし、私とは正反対な妹は、東京と田舎の両方の成人式に出席し、記念品を貰って喜んでいた。
「お姉ちゃんも出ればよかったのに!」
と妹は、いかに成人式が素晴らしいかを私に語った。

そんな風に言われても、全く興味がなかった私は、クールな態度を取り続けていた。

ところが、成人式を他人事のように捉えていた私にとって、他人事ではなくなるような事態が起こった。

イベント大好きな妹は、実家に帰った際、他の家はみんな着物を用意するのに、家はおかしい!と喚き散らしたのだ!

妹の猛攻撃にあった両親は、結局妹の願いを聞き、着物をレンタルすることにしたのだった。しかも、それを妹だけではなく、私の分まで準備し、家族写真を撮るという。

私は必死に抵抗し、妹だけにしてくれ、と言ったのだが、その願いは叶えられなかった。結局私も一緒に着物を着て写真を撮る羽目に。

着物は着物好きな祖母が選んだのだが、妹には朱色の着物で、私には紫の着物を選んだ。しかも、なんで、振袖じゃなくて、縮緬なんだ?と、当時は祖母のセンスを疑ったものである。

一番嫌だったのは、私の着物が紫だから、という理由で、アイシャドウを紫にされたことである。

これじゃあ、私は単なる老けたおばさんみたいじゃないか!

鏡を見ても気に入らない!朱色の着物を着た妹はピンクのアイシャドウなのに、なんで、私だけ、こんなおばさんメイクに。。。

結局、そのおばさんメイクのまま、泣く泣く写真を撮ることとなった。
出来上がった写真を見ても、あまりにも老け顔で、見るのが嫌になるぐらいだった。

正直なところ、30歳を超えた時の自分の顔を見ても、21歳の、おばさんメイクをした時の顔より若いのだ。

結婚した時、その写真を持ってきたのであるが、できれば封印したいと思い、見ないようにしている。一度、その写真を娘に見せたことがあるのだが、微妙な顔をされた。。。

そして、、娘に、成人式に出席したいかどうか聞いたところ、
「出たくない。嫌な同級生とは会いたくないから。」
と言う。

その上、現在は同級生が一人もいないような所に引っ越してしまったので、ますます、成人式には興味がなくなったようである。

まあ、私みたいにおばさんメイクされるぐらいなら、成人式には出ない方がいいかも!

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