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SE9年生にして思うこと。

とても久々にnoteを見ていた。
ここのところ新しい部署で、身体よりも調整業務など、頭を使う「考えること」が増えた。
残業も短くなっていいことずくめなのだが、疲労感が尋常じゃない…帰ってきてから倒れ込むように横たわるか、ただただYoutubeをみるだけの怠惰なおっさんになっている気がするし、体重の増加は止まらないし、肝臓の数値もやばい。
…おっかしーなー。健康になれるはずだったんだけどなぁ。

どこかで書いたかもしれないが、私は「パソコンで何かをすることが好き!」で大学に入り、新卒で某ベンダー系SIerに就職し、フィールドエンジニア・インフラエンジニア職をしてきた。
7月に人事異動で、いわゆる本部系のセンターに異動し、いまは駆け出しネットワークエンジニアをしている。
得意だったのはSKYSEAとかPCのマスタ展開とか。後はFortiGateとかYamahaルーターとか、Windowsサーバーなんかもちょっとできる。(ちょっと。ほんとちょっと。)

エンジニアでよかった、と思うのは、技術もそうだがユーザーに「頼られる」存在になれたときだと思う。
フィールドエンジニアは小さいとサーバーなし、PC数台の小規模ユーザーも持つし、全国に営業所がある数百人規模のユーザーも担当として持つ事があった。(一応、官公庁案件で数千台規模のPCマスタ作成とか、そういう大きなやつもやったことはある。)
前者のお客様は「IT?何それおいしいの?」というお客様もいる。というか、担当者が社長とかザラ。これはもうしょうが無い。
逆に後者のお客様は自分でプログラムを内製できるくらいの、きちんとした情シスがいるケースもあった。
質問や要望の内容も難易度もバラバラで、サポートをする上ではお客様の特性に合った返し方をする事が多かったと思う。

そういったことをしていると、担当のお客様の「社外の情シス担当」のようになることが多い。一度アプリ業者と面談するとかで、ユーザー側の席に座ってアプリ業者と対応したときは「あれ、私どこの会社の人間だっけか…」と混乱した事もあった。
そんな日々の中で、技術を持って、信頼関係の積み重ね、感謝の積み重ねをもらえたとき、私は「エンジニアでよかった」と結構思っていた。
例えば、こんな時。

トラブルでNWが全断し、急ぎ駆けつけて復旧した際の「すぐ来てくれて助かった」と言われたときとか、お客様が理解して納得できるようにかみ砕き、技術的に正しい説明をして納得して頂いた時とか。
こういうときは心の中でガッツポーズしている。

NWトラブルに見舞われて全く専門外の複合機がぐずりだしたとき、近くにいる複合機のサービスマンと事務所にある同型機を操作して試行錯誤してトラブルを解決できたとき、距離は近いとは言え部署の垣根を越えて問題を解決できた一体感と達成感は心が震えていた。

過去2回、人事異動を経験したが、後任のエンジニアに引き継ぐとき、冗談では無く「いなくなられるのは困ります」と言われることがあった。こういうとき、「ああ、ここのお客様では、ちゃんと自分がお役に立てていたんだな。」と思え、ちょっと誇りに思う。

こういう積み重ねというのは、多分裏切らないと思う。そしてそれが大きくなると、そのお客様にとってかけがえのない存在になれると思っている。

とはいえ、私はいろいろな理由で現場を去り、前述の通りいまはセンターエンジニアとして、商用サービスの運用とか、開発とかを行っている。
このような信頼関係をお客様と直接結ぶとは、今後少なくなると思う。
だが、今後の信頼関係を結ぶ先はきっと、現場のフィールドエンジニアだし、その先にいるお客様だと思っている。

異動して関係を積み重ねるうれしさは減ったが、今までに無いほど大規模なシステムを触るチャンスと、当社のどこもまだ触っていない技術をいち早く触れるチャンスを得た。
これはこれで、わたしのツボを押さえている。いまの仕事ももちろん楽しいし、知れば知るほどもっと楽しくなっていくと思う。

「好きこそ物の上手なれ」
自ら技術を持ち、それを磨くこと。新しい何かに出会うこと。
これが実現できて、その結果が誰かの「よかった」に少しでもつながることができたのなら、それが「エンジニアでよかった」と思えることなのかな、と改めて思う。


#エンジニアでよかった

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