約束

ぼくには
その傷は治せないよ
ごめんね
お医者さんでもなんでもないから

だけどね
きみに
美しい
朝日を見せてあげる

目を閉じても
射し込む
光の束

地平線から
容赦なく
放たれる矢のように

そうして徐々に
光に包まれて
世界は夜明けを迎え

眩しそうな
きみの横で
ぼくはきっとあくびをしてる


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