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トロント、ヴェネチア、エミー賞。映画祭典フィーバー | mofiニュース

ホラー映画が相変わらずの若者人気を獲得する中、映画の祭典の数々でホットな作品が評価され話題を盛り上げる。産業全体も活気付いている昨今の事情をピックアップ。(掲載:mofi 第221号 2018/09/10)

【興行収入:9月第2週】ホラーシリーズ『死霊館』最新作 “The Nun“(原題)が $53.5Mで首位獲得

1位作品は『死霊館』シリーズの中でももっとも好調な滑り出しを見せている。なお『クレイジー・リッチ』は首位の座こそ奪われたものの堅調に推移し、現時点で$136Mとロマンチック・コメディ作品では9年ぶりの大ヒットとなっている。(M)


【業界動向】夏の北米興収総額約4850億円で昨年比14%増

近年稀に見る低水準と言われていた2017年の数字からの揺り戻し幅の大きさは20年以来の高水準。この内訳の1/3以上をディズニーの配給作品が占めていることも特異であり、動員数も9%増と拡大傾向を示している。映画の未来など憂いている暇はないだろう。(M)


【エミー賞】やはり強い『ゲーム・オブ・スローンズ』7部門受賞

ドラマの技術部門を中心とした53部門を発表する第一夜が終了し、主要な結果が出揃った。『ゲーム・オブ・スローンズ』は常連としての存在感は衰えず、今夜の15ノミネート中7部門を受賞した。第二夜は9/17。(M)


【ヴェネチア映画祭】アルフォンソ・キュアロン監督 "Roma"(原題)に金獅子賞

注目すべきは、本作がネットフリックス製作の作品であること。カンヌから火花が散っていた劇場興行vsストリーミングサービスの葛藤に新展開をもたらす結果といえよう。ストリーミング発であろうと、優れた映画作品は、優れた映画作品と評価される世界へ。(M)


【トロント映画祭】ワインスタイン騒動をアシスタント視点で描いた脚本、密かに出回る

#metoo騒動の映画化企画は現在判明分で3つ出ていたが 、いよいよトロントで本格的にセールスをかけ製作段階に進められるだけのところまできている。アシスタント視点の企画がトロントで買い手を見つける段階、その他2企画の動向含め進捗が気になる作品となりそうだ。(M)

著者:三谷匠衡 / 初出:2018/09/10 第221号
有料メールマガジン「Ministry of Film - ゼロからのスタジオシステム」より

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