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正月気分を吹き飛ばせ!3週間分を一気振り返り | 今週の映画ニュース

1月初週からの北米興収をおさらいしつつ、各方面で主だったニュースを抽出。まとめ要素の強い「肉厚」な記事を取り揃えました。(掲載:第234号 2019/01/21)

【興収:1月第3週】キング牧師誕生日の週末、『ミスター・ガラス』が$47Mで首位

M・ナイト・シャマラン監督の最新作であり、『アンブレイカブル』『スイッチ』に続くスーパーヒーロー三部作の終章にあたる『ミスター・ガラス』が予想通り1位を獲得。『最強のうたり』のアメリカリメイク作品『ジ・アップサイド』も2週目ながら$19.5Mの予測で大健闘。前週水曜日の北米公開日に$7Mのヒットを記録した日本のアニメ映画『ドラゴンボール超 ブロリー』が週末$10Mを書き入れ、すでに北米興収$20Mとスマッシュヒットを記録している。(M)


【興収:1月第2週】『最強のふたり』米リメイク『ジ・アップサイド』$19.5Mで1位獲得

フランスの大ヒット映画『最強のふたり』を、ケヴィン・ハートとブライアン・クランストンでリメイクした同作は『アクアマン』を首位の座から落とし、インディペンデントスタジオSTXにとって初めての全米トップ作品となった。オスカーの司会をめぐる騒動で炎上騒ぎが起こっていたハートだが、興行には影響しなかった模様。2位は4週目で$17.3Mの『アクアマン』、首位陥落も全世界興収$1Bを達成。(M)


【興収:1月第1週】『アクアマン』3週連続1位、全世界興収$1Bも視野に

興行3週目は$30Mを稼ぎ、北米だけで$250Mの大ヒット記録を伸ばし続ける『アクアマン』。競合する映画もなく、2位は$18Mを記録したソニーの低予算ホラー映画 “Escape Room”、3位は『アクアマン』と同じく3週目の『メリー・ポピンズ リターンズ』が$15.8M。例年1月は落ち着いた興行が続き、その傾向は2019年も健在。(M)


【賞レース】2019年ゴールデングローブ賞 受賞結果一覧

ゴールデングローブ賞は映画業界的にアカデミー賞に匹敵する重要な賞でありながらも、アカデミー賞と比べてよりカジュアルで、リラックスした雰囲気であることに加え、授賞カテゴリが「ドラマ」と「ミュージカル・コメディ」にしっかり分かれており、映画とテレビの両方をカバーしている点も重要な特徴だ。今年は司会も務めた女優のサンドラ・オーが、主演するドラマでアジア系女優としては初となる主演女優賞を授賞したことが歴史的快挙であるほか、ネットフリックス等ストリーミングサービスの存在感が強く認識される結果となった。具体的な作品はリンク先でご確認いただきたい。(M)


【ストリーミング】ネットフリックスの2018年Q4発表、全世界利用者数は1.39億世帯に

今年覚えておくべき数字のひとつが、1.39億という数字だろう。ネットフリックスの四半期ごとの経営状況の発表は、いまや誰もが注目するニュースだ。2019年にはさらに900万人の会員数の増加を見込んでおり、まだまだ飽和したとは言い難い状況。基本利用料金の引き上げも手伝い、株式市場での評価も上々。競合がこれから続々出現する2019年の間にできるだけ他社との水をあけておきたいのだろう。(M)


【#metoo】セクハラ問題でピクサーを解雇されたジョン・ラセター、スカイダンス・アニメーションに再雇用 集会で過去の出来事を陳謝

こんなに早く禊が済み元の職場に復帰するものかと驚く感想がいちばん強いだろう。今年もセクシャル・ハラスメントの当事者たちをめぐる問題には哀しいことに事欠かなそうである。(M)


【映画史】アメリカ撮影監督協会100周年を記念して映画史上最も美しい撮影の100作品選定

映画の醍醐味のひとつは、なんと言っても映像の美しさにある。これまで100年に渡って研鑽を積み表現を磨いてきた撮影監督協会の貢献は計り知れない。そんな協会が選ぶ100作品、1位は納得の『アラビアのロレンス』。残りの作品も、読者ご自身の目で確かめていただきたい。(M)


【話題】Xメンのスピンオフ『レギオン』シーズン3にローレン・サイが抜擢

「テラスハウス」をご覧の方は驚いたであろうこちらのニュース。アメリカと中国のハーフでありながら日本でモデルデビューを飾り、イラストレーターとしても活躍をはじめた彼女だが、あっさり?ハリウッドデビューも決まるなど、多方面で活躍をみせる。どのような演技をするのか、まずは1話くらい見てみたい。(M)

編纂三谷匠衡 / 初出:2019/01/21 第234号
有料メールマガジン「Ministry of Film - ゼロからのスタジオシステム」より

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