見出し画像

6冊目『ポンコツなわたしで、生きていく。』/そのままのあなたでいい

『ポンコツなわたしで、生きていく。』
著:いしかわゆき
技術評論社

こんにちは、むくです。
本日2回目の読書感想メモは引き続きいしかわゆきさんの著作です。前作『書く習慣』で大ヒットを飛ばしたいしかわゆきさんの日常や考え方を紹介したものになっております。相変わらず、良い意味でゆるい文章でするする読めました。実はこちらも再読でして、いまのわたしの考え方に強い影響を与えてくれたので紹介させていただきます。

「モンブラン100個ひっくり返してダメにした」ポンコツから愛を込めて

なかなかにパンチの強いタイトルから前書きがはじまります。100個もひっくり返してダメにしたら、わたしならしばらく立ち直れそうにない・・・そんな失敗ですらネタにして糧にしていけるゆきさんを尊敬します。わたしもそうありたい。

ゆきさんは作中で、会社勤めの社会人生活を通して「自分は会社勤めに向いていない」ということを悟り、フリーランスとして働くことを決意されます。その部分に書かれていたこの文章にわたしは強く胸を打たれました。

「仕事」というのは「会社」という場所でするもの。
ずっとそう信じて生きてきたけれど。
自分の「当たり前」をぶち壊す新しい考え方に出会ったとき、
それがパチンと弾ける音がした。
何かが許されたような気がした。
(『ポンコツなわたしで、生きていく。』より)

そう、わたしもゆきさんと全く同じだったんです。仕事というものは毎日会社に出社して、決まって時間拘束されて行うものだと考えていました。ですが、のんびり屋で自由が好きなわたしにはそのライフスタイルは窮屈で。そういうものなのだから我慢するしかない、みんなの当たり前に合わない自分に問題がある、と思っていました。
でも違ったんです。
「思い込み」だったんです。
合わないのはわたしに問題があるからじゃなくて、ただわたしが「そういう性格」だったというだけ。
仕事というものは、会社という箱の中で働くだけが全てじゃないということ。
この本は、そういうわたしの思い込みに気づかせてくれました。
合わないなら、違うやり方を探せばいいんじゃない?
そう言われたような気がしました。

わたしはこの本につづられたゆきさんの考え全てに頷くことはできません。でも、それならそれでいいんです。そういう考え方もあるんだと理解できればそれでいい。
作中でもこういう言葉がありました。

「知る」ことは、選択肢を増やすことであり、それによってわたしたちははじめて選ぶことができるようになるんです。
(『ポンコツなわたしで、生きていく。』より)

この言葉はいまのわたしの行動指針のひとつになっています。
選ぶためには、まず知らなくてはいけない。知るためには、学ぶしかない。
そういう考えを持ち、読書を楽しみ、たくさんの人との交流を楽しんでいます。
ゆるふわで生きてたっていい。
一度きりの人生だから、我慢するより楽しく過ごせる方がいい。

わたしはこの本から生き方のひとつを教えてもらい、それを糧に前に進もうと今日も文字をつづっています。

この記事が参加している募集

読書感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?