自分の仕事を愛するには
「私の仕事ってつまらないのかもなぁ。」
営業事務として社会人1年目を過ごしていた昨年、何度もそんなことが頭によぎりました。
ひとえに事務職と言っても様々だけれど、大概はデスクワーク多め、決められた業務を淡々とこなす、お客さんとの接点が少ないというイメージがあり、言葉を選ばずに言うと事務職はつまらないと思われることもよくある気がします。
私も去年の4月に新卒で働き始めた頃は漠然とそんなイメージだけを抱いていました。けれど1年働いてみた今、少しだけ仕事への見え方が変わってきた。
事務職はつまらないのか
結論から言うと、私は今の仕事を楽しいと思えています。
でも、そう思えるようになったのはごく最近のことです。
デスクワークが多い、決められた業務を淡々とこなす、お客さんとの接点が少ないなどのイメージはあながち間違っておらず、だからこそ新卒1年目だった私はとてももやもやを抱えていました。
そもそも1日7、8時間もデスクの前で仕事をすることに慣れていなかったのもあって本当にしんどかったことを思い出します。
1日中パソコンに向かい淡々と作業をしていて誰かの役に立っているのか、もっとお客さんと直接話ができる仕事が良かったかもなぁなど、日々葛藤を抱えていました。
仕事を楽しくしようとする姿勢
けれど、そうやって自分の仕事を前向きに捉えられていない自分が嫌でした。
よく就活で「やりがいのある仕事に就きたい」という言葉を耳にしましたが、私はそれにものすごく違和感を覚えていました。
やりがいなんてものは、やった人にしか感じられない特別なもので、何もしていない人に分かるわけがないと思っていたからです。
仕事がつまらないと悶々としている自分の隣には、営業の人に毎日沢山頼られている先輩の姿がありました。きっとこの先輩のようにできることが増えたら楽しいと思えるんだろうなと思いました。
そして、仕事をつまらなくしている原因は、前向きな姿勢で取り組んでいない自分にこそあるのかもしれないとふと気付きました。
つまらないという呪いをかけない
いつまでも仕事ができるようにならなかったひとつの理由は、何かにつけて先輩に頼りきりだったことにあったと感じます。
そこで、分からないことは時間がかかっても自分で解を探してみたり、どういう言葉選びをしたら電話越しでもお客さんに分かりやすく伝わるかを考えてみたり、職場内でのコミュニケーションを円滑にするために自分がどう行動したらいいか考えることを意識するようになりました。
先輩が隣に座っていていつでも助けてもらえる状況だったとしても、まずは自分の頭を働かせる、こうしたら良いのではないかと直感で感じたように動いてみる。
これが、仕事を楽しくするひとつの大事な方法なのではないかと思います。
自分の力でやり抜くことを意識してから自分の裁量でできる仕事が増え、思いがけない所で仕事を任せてもらえるようになったりもしました。
「なにもできないうちにつまらないと嘆くのはきっと違う。」
こう思い、気を奮い立たせて頑張ったいつかの自分は偉かったと少し褒めてあげたいです。
仕事がつまらないと嘆いていた自分はもうおらず、たとえ華々しくなくても自分の仕事が好きだと言えるようになりましたし、つまらないと決め込んで仕事をする姿勢こそが、一番仕事をつまらなくするのだなぁと気付きました。
今後のキャリアを考えたうえで、同じ仕事をずっと続けていくかは分かりません。けれど、気落ちすることがあってもまたポジティブに仕事をしていこうと踏ん張れたことは紛れもなく自分の自信になったし、どこにいっても役立つ糧になるだろうと思います。
これからも前向きに仕事を捉え、楽しめるように、そして周りの人にもプラスの影響を与えられる人でいたいです。
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