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山の上のパン屋に人が集まるわけ、読書感想文

「山の上のパン屋に人が集まるわけ」と言う本を読んだ。


自分が健やかに生きるための「ふつう」を大切にしていいんだなあ、とホッとした。

パン職人として4年働いてみて、雇われて働くのは限界があるな、と思っている。それは、きっとパン業界の「ふつう」はわたしには合っていないと感じているからだろう。

今のパン屋では、社員さんは10時間ほどを休憩なしで働く。わたしはアルバイトとして働いているので、しっかり1時間休憩をもらえるのだけれど、社員さんがそんな働き方なので、いつも申し訳ないなと言う気持ちで休憩に行っている。

でも、申し訳なく思う必要はないな。10時間休憩なしで働くことは、わたしにとっての「ふつう」ではない。健康的に生きていかなくてもいいならできるのだろうけど、長くは続かない。

社員として働くことを何度か誘われたけれど、自分が健康的に生きていけない働き方はしたくない。断ったからか、「ふつうに働けない奴が独立なんて無理だ」とひどいことを言われたりしたけれど、今の職場のふつうに当てはまっていないだけで、わたしはわたしの働き方を大切にすればいいだけだ。

今のままでいいと、肯定してもらえたような本でした。と同時に、自分の大切にしていることを見つめ直すきっかけになりました。

わたしはどんな暮らしをしていきたいんだろう。何を大切にしていきたいんだろう。著者の平田さんみたいに、自分の軸をしっかり持っていたいな。

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