異常な日常
今日は遅番だったので、気合いを入れて家を出た。満員電車に乗るからだ。9時出勤の遅番は、通勤ラッシュと重なるので、とても苦手。
ちょっと早めに家を出て、まちの友達の出店にお邪魔する。「いってきます」っていいな、と元気をもらいつつ、またしぶしぶ満員電車に乗る.
人混みの中を無心で歩いている時、ふと我に帰ると、あまりの異常さに驚く。まっすぐ歩くことすらままならない人の多さと、それに無心でいられるようになってきている自分に、怖くなる。
いつか、都内の水族館で見たアザラシを思い出す。狭い水槽の中で、同じところをぐるぐる繰り返し泳ぐ姿。調べると、常同行動というらしい。
毎朝、同じ時間に同じ車両に乗り、無心で人混みを避け、同じ場所に行く。これを何度も繰り返す。
まるで常同行動だと、ぞっとした。これを数年続ければ、なんの疑問も持たずに、無心で繰り返せるようになるだろう。
お前はそれでいいのか?とわたしがわたしに問いてくる。
どう考えても、そんなのキモすぎだろ。自然の中でのびのび暮らしたいに決まってる。
愛すべき異常な日常。都会も刺激的でとても好きだけど、一生は住めない。感覚が麻痺する前に、次の住処を見つけたい。
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